冷えの原因は血液循環の不良
私たちの体に必要な酸素や栄養を運ぶ働きをしている血液は、同時に熱も届けています。
なので、手足の先が冷えるのは、末端の血管までしっかり血がめぐっていないということ
になりますので、血管や血流のどこかに問題があるということになります。
この場合の問題点として注目されているのが、血管のゴースト化（毛細血管が衰えて血流
が無くなること）なのです。つまり、毛細血管がゴースト化することで血流が悪くなり、
体の末端が冷えます。そこまでは何となく理解できると思いますが、実は、その冷えが周
辺の血流にも影響して、周辺の血管のゴースト化につながります。
更に、そのような毛細血管のゴースト化が増えると、主要な血管にも影響が出て、全身の
血流も悪くなり、冷えは全身に広がっていくことになるのです。これが、冷え性を根本的
に改善するには、毛細血管のゴースト化を防ぐことと言われる理由です。
すると、ゴースト血管になる原因が気になりますよね。本来は、血管の老化によるものと
考えられていますが、最近の傾向としては若い人にも増えていると言われていて、その原
因と考えられているものに生活習慣があります。
そもそも、毛細血管のゴースト化とはどういうことかと言うと、体の先端に存在する毛細
血管は、姿勢の悪さ、靴の形、体を締め付ける下着など、血流が悪くなるような状態を続
けることで、血液が流れなくなり、血の通わない血管となることで血管が見えなくなって
しまうということです。血管が消えて無くなってしまう訳ではありません。
しかし、安心してはいけません。毛細血管に血液が循環しなくなることで、酸素や栄養、
熱などが届かなくなるだけではなく、体に溜まった老廃物の回収もできなくなります。
すると、冷えやむくみ、肌の乾燥やくすみ、といったようなおなじみの症状が現れてくる
ようになるのです。
ゴースト血管を元に戻す方法
血管そのものが無くなっている訳ではありませんので、血流を復活させることは可能です。
まずは、耳たぶ、手先などの血流を改善するには、揉んだり、マッサージをしたり、押し
たり、もうすでに末端が冷えるようなときに無意識にしているようなことを、意識的にす
ることで、冷える前に冷やさないようにすることです。
足の場合も、よく言われる「足指じゃんけん」で、指先をグー、チョキ、パーのように動
かすことで、足先の血流を良くすることができます。
そんなことなら分かっているという人は多いかも知れませんが、意外に、冷える前から意
識的にできている人はそれほど多くありません。１分間ぐらいでもいいので、習慣的に動
かせるように意識してみて下さい。
次に、Ｔｉｅ２（タイツー）という成分を摂取することです。これは血管の内皮細胞に存
在するタンパク受容体で、血管やリンパ管を丈夫にしたり、毛細血管の老化を修復する働
きがあると言われています。
何か、難しい成分のような気もしますが、シナモンやロングペッパー（ヒハツ）などにも
含まれていますので、比較的手軽に摂取できる種類のものです。もっとも一般的に使用さ
れているのがヒハツパウダーで、刺激もコショウより少なく、ラーメンやスープ、肉料理
など、ふつうに香辛料として使えます。
このように、毛細血管のゴースト化による体の不調は、生活習慣と食生活が主な原因です
ので、その気になれば誰にでも改善できるものでもあるのです。もちろん加齢による老化
や劣化を完全に防ぐことはできませんが、そのダメージを少なくし、毛細血管を活性化す
ることは十分可能ですので、ぜひ真剣に取り組んでみて下さい。
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