代表的な歯ぎしりの特徴
歯ぎしりの種類と言われても正式な名前を知っている人は少ないと思いますが、代表的な
歯ぎしりに「グラインディング」「クレンチング」「タッピング」があります。
何となく想像できるかも知れませんが、グラインディングとは「上下の歯が横にすべるよ
うにこすり合わせる」ことでガリガリと音がするタイプです。歯ぎしりの中ではもっとも
多く、周囲の人にも気づかれやすく、普通は歯ぎしりと言えばこのタイプと思っている人
も少なくありません。
他の人の睡眠の妨げになることも問題ですが、放置すれば歯の表面が凸凹になってしまい
ます。自分では気づかないことが多いので、他の人から指摘されたような場合は素直に対
策を考える必要があります。
クレンチングというのは「歯を食いしばる」という意味です。グラインディングのように
音が鳴りませんので歯ぎしりと思っていない人も多いですが、このタイプの歯ぎしりは睡
眠中だけではなく、仕事やスポーツなどに集中している場合でも、ふとした時に歯をくい
しばっている自分に気づくことがあります。
アゴやハグキに大きな力がかかりますので、歯肉炎やアゴ関節症などの原因になります。
タッピングとは「歯をカチカチさせる」ことで、就寝中はもちろんですがそれ以外でも大
きなストレスを感じたり、緊張が強いときにも見られます。心にゆとりがなくなって落ち
着かないようなとき歯をカチカチさせていたという経験はありませんか？これも実は歯ぎ
しりの一種なのです。
以上が代表的な歯ぎしりですが、就寝中はもちろんですが、何かに集中していたり、精神
的にゆとりがなかったりの状態で起きますので、意外に自分では気づいていないことが多
いのですが、歯やアゴにかかる負荷は想像以上ですので、起床後やスポーツの後などに歯
やアゴに痛みを感じるようなときは歯ぎしりを疑ってみる必要があります。
歯ぎしりの原因と改善法
何事も原因が１つというケースは少なく、歯ぎしりも例外ではありません。不健康な生活
や飲酒・喫煙などさまざまですが、歯ぎしりの原因として最も大きなものが「ストレス」
と言われています。日常生活で溜め込んだストレスが睡眠中に発散される１つの方法とし
て歯ぎしりがあるのです。
なので、歯ぎしりの改善法としては「できる限りストレスを溜めない」ようにすることで
す。特に性格的に真面目、神経質、完璧主義な人は要注意です。
他の要因である食事・運動・睡眠などの生活習慣や寝具・寝方を変えるといった睡眠環境
を変えることはそれほど難しいことではありませんが、性格はなかなか変えられませんの
で、変えるというより精神的な和みに慣らすという方法が効果的なようです。
数か月ほど和み成分を摂取することで、性格までは変わらないもののストレスの蓄積度で
かなりの変化が見られるということのようですので、今までいろいろやってみても効果が
なかったという人は、一度、試してみられてもいいかなと思います。
睡眠中の歯ぎしりの原因は「精神的要因」と「生活習慣」が大半ですので、具体的な治療
法の確立は難しいところがありますが、逆に自身が性格や習慣の問題対策に取り組むこと
で症状を軽くすることも可能なので、少しずつでも変えていく努力を続けることです。
