1.ニキビって何だろう?
「ニキビは青春のシンボル」なんて言葉もあって、その悩みの割に
は比較的のんびり構えている人が多いようですが、実は、ニキビと
いうのは、年齢に関係なく誰にでも出来る可能性がある、こじらせ
てしまえば重症にもなる皮膚病の一種なんですね。
つまり、毛穴が詰まって、その内部で炎症が起きている状態がニキ
ビの正体なんです。
その原因もさまざまですが、皮脂や角質の古くなったものが詰まっ
て、そこに細菌が繁殖して炎症を起こして赤くなったり、膿がたま
って膨らんだ状態、いわゆるニキビというものですが、実は正式な
皮膚科の名称では「尋常性ざ瘡」という立派な皮膚病なのです。
よく似たものに「吹き出物」と呼ばれるものもありますが、基本的
にはニキビと同じで、毛穴の奥に炎症を起こします。
それとは逆に、肌の表面に炎症を起こして痒みを伴うものを湿疹と
呼んでいます。
特に思春期の頃は、皮脂の分泌が活発になる時期でもあり、ニキビ
もできやすくなるため、青春のシンボルなどと言われる迷言が出て
きたのかも知れませんが、皮脂や角質だけの問題でもなく、肌の健
康にかかわるビタミンB群の欠乏や、生活習慣なども関係している
場合も多いので、必要以上に洗顔ばかりしていても逆効果になるこ
ともあります。
しかし、ニキビは皮膚病の一種なので、思春期だけのものではあり
ません。20才を過ぎてもできることが多く、「大人ニキビ」と言
われていますが、肌の乾燥、ストレス、生活習慣、ホルモンバラン
スの乱れなどに起因していることが多く、体の内外からのケアが必
要と言われています。
2.ニキビの治療法って?
病気というのは何でも早目の処置が大切で、ニキビも例外ではあり
ません。
では、ニキビの初期段階とはどういうものかと言えば、肌の表面が
ポツっとふくれ上がる、いわゆる白ニキビです。
この段階は、毛穴に詰まった皮脂や角質が白く見えていますが、ま
だ痛みなどを感じることはなく、ここで適切なケアをするかどうか
が後々の症状の進行具合に大きな差が出てくるのです。
この段階が過ぎると、毛穴がどんどん詰まって皮脂のかたまりがで
きて、酸化すると黒いポツポツと言われる黒ニキビへとすすみます。
そこに細菌が繁殖して炎症を起こした状態が「赤ニキビ」と言われ
るもので、悪化すると膿んだり、痛みが感じられるようになります。
もちろん、顔だけではなく、全身毛穴のあるところにはどこでも出
来る可能性があるということも覚えておかなければなりません。
気になる対処法ですが、まずは生活習慣や食べ物の見直し、ストレ
スの解消などの内面的なケアと、塗り薬などの外用薬を使うことに
なりますが、この場合もステロイド系のようなものは、赤ニキビま
ですすんでしまったニキビを鎮静化させるだけに使用し、それと併
用して「アッカノン」のような、次々できてくるニキビを予防する
薬用ニキビ化粧品を使ってニキビのできにくい肌作りを目指すこと
です。
まちがっても指で潰したり、ステロイド系の塗り薬を使い続けるこ
とは避けなければなりません。それが、あなたの未来の肌を決めて
しまうことになります。