１．３つの膝の痛み

立ったり座ったりが辛くなった、歩くのが辛い、足が重く感じる、
階段の昇り降りがきつくなったと感じ始めたら、それは軟骨成分が
減少しているサインかも知れません。
 
もちろん関節痛の原因はいろいろで、中高年から過度のスポーツを
したために起こる関節障害やリウマチなども同じような痛みを伴い
ますが、そのような原因の中でも一番多いのが変形性関節症です。
 
これは軟骨の老化により、欠けたり、すり減ったりすることで周辺
に炎症を起こすことで痛みを伴います。
 
　　　　
 
当然、その現象は膝に限らず、すべての関節に起こることではあり
ますが、膝は立っているだけでも全身の体重を支えることになりま
すし、座ったり、立ち上がったりするときにも大きな力が加わるこ
とになります。
 
しかも、加齢により足の筋肉が衰えてくると、膝への負担がさらに
増えるため膝関節に痛みを感じるようになってくる人が多いのです。
 

と言っても、初期の段階では、湿布薬などによる治療でも痛みは治
まることも多いのですが、原因が関節の軟骨の老化による損傷なの
で、自然治癒することはなく、少しずつ悪化してゆき、やがては立
つことも座ることも歩くことも困難な状態になっていきます。
 
そういう状態になると、膝が痛いからと動かなくなり、動かないか
ら筋肉が退化することになり、結果、膝の症状がいっそう悪化する
という悪循環にはまってしまうことになり、やがては動けなくなっ
てしまいます。
 
なので、年齢的にも関節の老化が原因の「変形性関節症」かな？と
思った場合は、これは誰にでも起こる症状と考え、早目の対策をす
ることが大切です。
 
特に、肥満気味の人、運動不足の人などは注意が必要です。
 

　　　　　
また、中高年の過度のスポーツなどによる関節障害は、普通は数日
で治る場合が多いですが、これも軽度の変形関節症と考え、基本は
関節の老化による障害なので、痛みがなくなったからと放置するの
ではなく、やはり早めの対策に越したことはありません。
 

そして、もう１つよく似た症状に関節リウマチがありますが、これ
は、免疫異常による過剰反応が関節に起こった場合の症状です。
 
女性が８割前後も発症すると言われていて、その原因は解明されて
いないものの女性ホルモンと関係しているのではないかと考えられ
ています。
 
比較的若い世代に発症する場合が多いので、まだ関節の老化を意識
する年代でなければ、リウマチを疑ってみる必要があります。
 
　　　
 
朝起きたときに「手足の指がこわばったり、腫れたり」という症状
や原因不明の微熱や倦怠感が続くような場合は、早目に専門医を受
診することが早期治療になります。
 

２．変形性関節症の予防

何と言っても、一番の予防は関節に負担をかけない生活を心がける
ことです。
 
そのためには、肥満傾向の人はまず減量して体を軽くしましょう。
日常は、関節を冷やさないようにしたり、同じ姿勢で固まってしま
わないようにしたりして関節を守る気持ちで、外出時はクッション
の良い履物で正しい歩行を心がけることです。
 

 
片減りした履物を履きつづけることは避け、特にＯ脚の人は靴の補
整をしたりして、できるだけ膝の負担を軽減することにつきます。
 

そして、老化して減少した軟骨成分を補給することも忘れてはなら
ない関節痛の予防法です。
 
従来は、関節痛と言えばグルコサミンやコンドロイチンと言われ、
信じてきた傾向がありますが、それは単に製薬会社の都合でそのよ
うな迷信ができあがってしまったに過ぎません。
 
関節の成分とは、実は水分を除けば、その９０％を占めているのが
非変性Ⅱ型コラーゲンとプロテオグリカンなのです。
 
　
 
つまり、グルコサミンやコンドロイチンは、プロテオグリカンを形
成する成分のひとつで、直接的な効果はあまり期待できません。
 

なので、老化した関節に必要な成分とは、Ⅱ型コラーゲンとプロテ
オグリカンで、熱処理しない非変性、つまり「生の状態で抽出」し
たものを補うことです。
 

そんな都合の良いものがあるのかということになりますが、もし本
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