食中毒からガン予防まで？

昭和時代には日の丸弁当などと言って、白いご飯の真ん中に梅干し
が１つ入っているのをよく見ましたが、戦後の生活の苦しさだけの
問題ではなく、殺菌効果の高い梅干しと弁当というのは、とても理
に適った生活の知恵だったんですね。
 
そのような殺菌効果は古くから知られていましたが、近年の研究で
は、生活習慣病からガンまで予防するという驚きの効果があるとわ
かってきたんです。
 
梅干しの持つクエン酸は、０－１５７や黄色ブドウ球菌などの増殖
を抑えたり、免疫力を強化したり、口臭や虫歯の予防にもなるとい
いますから驚きですよね。
 
　　　　　　
 
さらには疲労回復効果もあると言われていますので、日の丸弁当が
炎天下で働く大工さんや道路作業員などの肉体労働者の皆さんの昼
食に最適だったというのも納得です。
 
現在なら、梅干しのおにぎりというところでしょうか。
 
そして、日本人の死因のトップと言われるガンの中でも多いのが胃
ガンで、胃痛や胃潰瘍、胃ガンの原因になるのがピロリ菌と言われ
ているのですが、梅干しはピロリ菌にも有効だというんです。
 
ピロリ菌はタンパク分解酵素をもっているので、胃の粘液を分解し
てしまいます。そのため胃の防御作用が低下して、胃の粘膜が傷つ
き、胃の病気にかかりやすくなるのです。
 
しかし、１日２粒の梅干しを食べると、ピロリ菌を抑制する効果が
あるということも実証されているのだそうです。
 
また、最近では国民病とも言われている生活習慣病にも梅干しのパ
ワーが役に立つというんですね。
 
　　　　　　
 
糖質を吸収するαグルコシダーゼを抑制して血糖値の上がるのを防
ぐ成分や、アンジオテンシンを抑制して血圧の上昇を抑え高血圧や
動脈硬化を予防する成分も梅干しにはあるというんです。
 
さらに、梅干しに含まれるバリニンという成分は脂肪燃焼効果もあ
って、和歌山県の紀南地域の梅の産地で梅干しを毎日梅を食べる人
は、肥満度が低いというデータもあるのです。
 
一生懸命ダイエットで頑張っておられる女性も梅干しを食べるだけ
なら、それほど苦労しなくてもいいのではと思ってしまいますね。
 

　美容にも口臭にも梅干し？

梅干しには「梅リグナン」という成分があり、体内の活性酸素の働
きを抑える働きがあると言われています。つまり抗酸化作用がある
ということなんですが、細胞が酸化しないということは老化しない
ということで、若々しい肉体や美肌を保つための必須条件を梅干し
が持ち合わせているということなんです。
 
　　　　　　
 
梅干しが食卓で主役になることはあまりないようですが、その効能
はと言えば、おそらくどの食品もはるかに及ばない最強のパワーを
持った保存食の王様と言えるかも知れません。
 
奈良時代には、今でいうお菓子のような存在で、平安時代には薬品
として扱われ、鎌倉時代には縁起物としてメイン料理の一端を担い、
武士の戦場での常備品としても活躍、江戸時代には一般的な庶民の
食べ物となり、明治時代には薬品として認められ、現代でも漢方薬
の主要成分としての地位を確立しているのです。
 
いかがですか？
梅干しを見くびっていた人は、これを機にぜひ梅干しを見直してみ
て下さい。疲労回復から生活習慣病などの病気予防、ダイエット、
美容、口臭・虫歯予防に至るまで、１日２粒程度の梅干しが効果的
に働いてくれるんですよ。
 
とは言っても、梅干しがどうしても苦手とか、作るのが面倒とか、
買えば結構高価て続かないとかの理由で、手が出せない人には、
和歌山県の梅産地の梅干し業者さんが梅のエキスをそのままパッ
クしたというサプリメントが超おすすめです。