高山病の原因と症状、発症の予防と改善方法

高山病の原因と症状、発症の予防と改善方法

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1.高山病とその症状

高山病というほどでなくても、そこそこの高さの山登りなどで気圧や酸素濃度の低い場所
へ行くと、脱力感や立ちくらみなどの症状が現れることがあります。このように、高所へ
行くことで気圧や酸素濃度などの環境変化に体がついていけなくなって、嘔吐やめまい、
倦怠感などの症状が引き起こされることを高山病と言います。重症化すれば、呼吸困難に
なったり意識を失ったりすることもありますので決して侮ることはできません。

高山病の原因は、普段生活している場所よりも気圧が低く、酸素が少ない場所(高い場所)
へ行くことで発症します。標高3000m以上の高地では半数近い人が高山病を発症する
とも言われていますので、2000m以上の高地へ登山や旅行をする人はしっかり意識し
ておく必要があります。

特に飛行機などで高所に移動(急激に高度を上げる)したり、高地における無理な運動を
引き金にして発症することが多いと言われていますので、過去に高山病を経験したことが
ある人(発症リスクが高い人)は十分な注意が必要です。

高山病の一般的な症状としては、頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・脱力感・めまい・ふらつ
きといったもので、症状が二日酔いに似ているところから「山酔い」などと言われること
もあります。普通は、高所に移動して5時間以上経過したころから症状が現れることが多
いようですが、この程度の症状であれば、高度を下げることで自然回復が可能とされてい
ます。ただ、標高2500m以上で起こりやすいとされている高地肺水腫(肺に水がたま
る)や高地脳浮腫(脳がむくむ)は、重症の高山病なので早急な治療が必要になります。
動作時に「息切れ」「咳」「動悸」「まっすぐ歩けない」などの症状が現れたときには、
早急に対策を考えなければ、症状が急速に進行して命を落とすような事態になることも少
なくありません。

2.高山病の予防と改善

基本的に、高い場所(標高2000m以上)へ行くと、誰にでも高山病のリスクはあると
考える必要があります。なので、まずは「発症を防ぐこと」が大切です。特に標高300
0m以上の高所に行く場合は、適度に休息しながら、1日に300mを越えて高度を上げ
ないように注意し、同伴者がいる場合は、一番ペースの遅い人に合わせるようにします。

また、日程に余裕があれば、高地での「適応機関」を設け、高地に到着してから可能な限
り体を高地に適応させてから、次の旅程に進むようにすると高山病のリスクが減ります。

そして、休息や水分をこまめに補給すること、アルコール・睡眠薬・安定剤など睡眠中の
呼吸に影響を与えるようなものは控えましょう。高山病の発症リスクが高くなります。ま
た、高所へ行くことが予めわかっているときは「携帯酸素」などを用意しておくと役に立
ちます。これは、高所に限った訳でもなく、日常生活でもリフレッシュ効果やスポーツ、
集中力強化などにも役立つアイテムとして人気があります。

高山病を発症してしまったら、治療の基本は「高度を下げて酸素濃度の高い場所へ移動す
る」ことです。軽症の場合の多くは、高度をさげて、十分な休息をとることで症状は改善
されて行きます。それでも症状が改善しない場合は、酸素吸入を行いながら、できるだけ
早く下山して、低地での治療を受けるようにして下さい。高地肺水腫や高地脳浮腫の疑い
がある場合は、酸素吸入をしながら絶対安静を保ちつつ下山して緊急治療が必要です。





 

 

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