髪の基本は栄養素
髪が薄くなってきたと自覚するようになると、それは恐ろしいくらいのスピードでどんど
ん進行して行きますよね。髪は日ごとに細くなり、地肌が透けて見えるようになるまでは
あっと言う間です。
加齢とともに長い期間かけて少しずつ髪が減って行くような薄毛と比べて、わずか数年く
らいでどんどん薄くなってしまったという場合は、根本的に薄毛の原因が違いますので、
その対処法も違うということになります。
ここでは、まだ薄毛になって欲しくない働き盛りの男女が薄毛になる原因と対策について
お話していきましょう。と言っても、その中心は男性になると思いますが、薄毛に悩む女
性にも当てはまることが多いのではないかと思います。
朝は朝食抜き、昼はコンビニ弁当、夜はスーパーのお惣菜、といった生活を繰り返してい
ませんか？女性のダイエットなども同じですが、いわゆる栄養が不足することが薄毛の原
因になっていることが多いのです。
髪や爪というのは、人間の体全体から見れば、生命維持に直接かかわっている部分ではあ
りません。つまり、摂取した栄養素は生命維持に必要な器官から順番に届けられ、最後に
残ったものが髪や爪に届けられるということになるのです。
特に、ケラチン、ビタミン、亜鉛が不足すると髪の毛に影響してきます。ケラチンは髪の
毛の主成分で、アミノ酸と必須アミノ酸の１８種類が結合してできたタンパク質のことを
言います。そして、必須アミノ酸は体の中で作り出すことができず、食物から摂取しなけ
ればならない栄養素です。
何となく解りますよね。毎日、コンビニ弁当やスーパーのお惣菜、カップ麺などでは、ま
ず髪の毛の材料になるケラチンが不足してしまいます。そして、その材料から髪の毛を作
るために必要なのがビタミンＢ群、血行を促進して頭皮に栄養が届きやすくするビタミン
Ａ・Ｃ・Ｅなども不足します。更に、髪の毛を生成する亜鉛（ミネラル）も不足します。
美容や健康の分野でもよく見聞きする栄養素ばかりですが、それだけいろいろな部分で必
要とされているということですので、不足しやすいという意味でもあるのです。
薄毛予防・改善方法
髪の毛を作るには、ケラチン、ビタミン、亜鉛が必要であることは理解できたと思います
が、これらの栄誉素の相互作用で髪の毛が作られますので、いずれもまんべんなく摂取さ
れていなければなりません。つまり、全般的な栄養が不足しているだけではなく、栄養バ
ランスの悪い人も薄毛になりやすいということになります。
そして、そこそこバランスの良い食事を摂っている人でも、アルコールやタバコの好きな
人は要注意です。アルコールはアミノ酸を消費しますし、タバコは脱毛作用があるＤＨＴ
（ジヒドロテストステロン）を増やします。ニコチンはビタミンＢやＣを大量に消費して
しまうだけではなく、血管の収縮作用もあるため血流が悪くなります。
ここのところをしっかり理解した上で、薄毛対策に必要な具体的な食べ物とは何かという
ことになりますが、まずは髪の主成分であるタンパク質の代表は大豆製品や肉類です。値
段的にも手頃な大豆製品はおすすめです。
ビタミン類は、すぐに果物を思い付くかも知れませんが、実はビタミン類を効率よく摂取
できるのは、ホウレン草、ニンジン、ブロッコリーなどの緑黄色野菜なのです。
ここまでは、それほど苦労することもないと思いますが、問題は亜鉛です。亜鉛を多く含
む食材としては魚介類（特に牡蠣）、アーモンド（ナッツ類）、うなぎなど、値段も高い
し好き嫌いの激しいところでもありますね。
薄毛の原因が自分の生活習慣にあるとすれば、改善するには自分が変わるのが一番ですが、
なかなか難しいかも知れません。しかし、栄養摂取の面からなら、薄毛対策に良いものば
かりを集めたサプリメントもありますので、タバコやアルコールなどに対する覚悟ととも
に本気で薄毛対策をしようと思うなら「育毛サプリメント」はおすすめです。
