１．老化と肥満の関係
老化とは、加齢により身体機能が低下することで、体の中では臓器や器官、外では肌や髪
などが劣化していくことを言います。どちらかと言えば、老化のサインはわかり難いので
すが、そんななかでも、実感しやすいのが肥満です。
加齢により、身体機能が低下することで筋肉量が減少したり、臓器の機能が低下すること
で基礎代謝量が減少します。つまり、１日の消費エネルギー量が減少しますので、体脂肪
が増える（太る）ことになります。
普段と変わらない生活をしているのに、太りやすくなったと感じたら、特に、老化が始ま
るとされる成熟期（２０～４５歳頃）に該当する人は、それは、すでに老化が始まってい
るのかも知れません。
やがては、肌が荒れる、血圧が高くなる、視力が弱くなる、骨や関節が脆くなる、耳が遠
くなる、といったハッキリとした老化現象が現れてくる前兆と言えます。
２．老化の原因とは
年をとれば、体は老化するのは当然ですが、それでも９０歳になっても元気に活躍されて
いる人もいれば、６０代でも介護のお世話になっている人もいます。どちらに価値を見出
すかによって見解も変わると思いますが、私なら、やはり独力で生活できることが理想で
すので、できるだけ老化を防ぎたいと考えます。
そこで、老化の原因は何かと言うと、ホルモン分泌量の変化、活性酸素の増加、ＡＧＥの
増加が大きな要因とされています。
ホルモン分泌量の代表は、女性の更年期における女性ホルモンの分泌量の減少による、更
年期のさまざまな変化（更年期症状）がよく知られていますが、男性ホルモンが低下する
ことで筋肉量が低下したりもします。
活性酸素は体のサビとも言われていますが、これが増えると、老化やさまざまな病気を引
き起こすリスクが高くなると言われています。
また、体内でタンパク質と糖が体温で変性して結びつく糖化（体のコゲ）によって生み出
されるＡＧＥ（終末糖化産物）も、身体機能を低下させ、老化を促進する要因とされてい
ます。
もちろん、これ以外にも老化の原因はありますが、とりあえずは、この３つの原因を抑え
る努力をすることで、老化の速度を落とすことが可能であるとされています。
３．老化を予防する方法
健康と言えば、すでに定番ですが、適度な運動で、これを欠くことはできません。特に老
化予防には、筋肉量を減らさないということも大切です。しかし、高齢になっての激しい
運動や長時間の運動は逆効果にもなりかねませんので、ウォーキングなどの軽い運動でも、
筋力を強化するのに適した小道具などを利用しましょう。筋力の強化はそのまま基礎代謝
の向上にもつながりますが、逆に過度な運動は活性酸素を生み出し、老化を促進すること
にもなりますので注意しましょう。
次に、十分な睡眠をとるようにしましょう。ホルモンの分泌を促し、体内を酸化させると
される活性酸素を除去するだけではなく、その活性酸素を生み出す原因となるストレスも
減らすことにつながります。
食事に関しては、年齢相応に食事量を減らすことも大切ですが、老化防止で知られるサー
チュイン遺伝子を活性化させるためには、１２時間以上の空腹時間を作ることも実践して
欲しいところです。
また、酸化とともに老化の原因とされている糖化を防ぐためには、ハムやベーコン、揚げ
物、糖質を多く含む食べ物など、体内でＡＧＥを生み出す原因になるようなものを減らす
ことが大切です。
すでに、老化を実感しているような場合は、今、注目のエイジングケアサプリＮＭＮなど
を飲んでみるのも良いかも知れません。同時に、抗酸化物質を含むブロッコリー、ホウレ
ン草、ニンジンなどの緑黄色野菜や、緑茶やワインなどポリフェノールを含む飲み物など
も積極的に摂るようにしましょう。
