１．血栓ができる原因
血栓の原因になるのは、フィブリンという血液を凝固させる働きをするタンパク質です。
わかりやすく言えば、手や足に傷をしたときに血が止まったあとにできる「かさぶた」の
ことです。つまり、傷ができたときに固まって出血を止める働きをしているのですが、そ
れが血管の中にできる状態が一般的に血栓と呼ばれているのです。血栓は、血小板や他の
血液成分が含まれる塊りですが、これが血管を塞いでしまうと、心筋梗塞や脳梗塞などの
病気を引き起こす原因になると言われています。
血栓ができる原因として、よく知られているのが、動脈硬化（血管の老化）によって、血
管が傷つくと、その傷を治そうとしてフィブリンが固まるという血栓のメカニズムですが、
他にもストレスや恐怖にも反応しやすい成分と言われていて、強いストレスや恐怖を受け
続けると血栓ができやすくなると言われています。
また、近年では、水分を摂らず体を長時間にわたって動かさないような状態で起きるエコ
ノミークラス症候群という病名も聞かれるようになりましたが、これは、心臓から遠い足
の血流が悪くなることで血栓ができてしまた状態のことです。
普通は、血栓ができても、健康な状態であれば、プラスミンという酵素の働きで、自然に
溶解されて無くなって行きますが、現代人の食生活や生活習慣の乱れなどにより、コレス
テロールや脂肪値の高いドロドロ状態の血液の場合は、その流れも悪く、プラスミンも活
性化されにくいため、いつまでも血管内に血栓が残ってしまうことになります。
このように、現代の日本人の生活スタイルは、血栓ができやすく溶けにくい体質を作って
いますので、残された血栓が血流にのって移動し、血管を詰まらせてしまうと、深部静脈
血栓症、肺塞栓症、心筋梗塞、脳梗塞などの病気を引き起こすことになるのです。
２．血栓の対策と予防
血栓ができやすくなるのは、食事内容、運動不足に続いて、喫煙・加齢などが関係してい
ます。なので、予防するには、食生活の改善、適度な運動といった在り来たりのことです
が、それを確実に実践することが大切です。
それ以外にも、タバコを控える（出来れば禁煙）ことや、長時間の乗り物移動では適当に
体を動かす、水分を補給するなど、血栓ができにくい環境を作ることにも注意が必要です。
もともと、動脈硬化や心房細動（不整脈）などの血栓ができやすい状態になっている人は、
すでに病院で血液が固まりにくくする薬を処方されている人も多いと思いますが、この場
合は、出血したときに血が止まりにくいという点も考慮しておく必要があります。
なので、まだ、そこまでは行かないものの、日頃の生活スタイルから血栓の心配がある人
は、高血圧症や動脈硬化症の人の間では、すでに常識になっている松葉茶を飲んでみると
良いかも知れません。特に最近は、新型のインフルエンザでも脚光を浴びていますので、
それも含めて、決して無駄になることはないと思います。何と言っても、松葉に含まれる
シキミ酸はインフルエンザの治療薬タミフルの原料ですし、解毒作用、血液の浄化、血管
の強化など、まさに血管・血液・血栓などにたいする松葉の効能は、ど真ん中直球といっ
た感じすらします。
血栓体質改善には、食事内容の見直し、適度な運動、松葉茶を飲むことで、かなりの効果
が期待できると思われますので、本当に血栓が心配なら、すぐにできるところから始めて
みることをおすすめします。
|
|
