若くても安心できないヒートショックのメカニズムと予防法

若くても安心できないヒートショックのメカニズムと予防法

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1.ヒートショックの症状と対処法

ヒートショックとは、急激な気温変化による血圧の大きな変動が引き起こす体調不良のこ
とを言います。ただ、体調不良と言っても、血圧の変化でもっとも影響を受けるのが心臓
であるところが問題になります。

温かくなると血管は拡張して血圧は下がり、、寒くなると血管は収縮して血圧は上がりま
す。この典型的なパターンが入浴時で、温かい部屋から寒い脱衣所に移動して服を脱ぐと
一気に血圧が上昇します。すぐ後に、熱い風呂に入ると体が温まって血圧が急激に下がり
ます。さらに、湯上りに再び寒い脱衣所に戻ると、また体温が下がるため血圧が上昇しま
す。このように繰り返す血圧の変化が心臓への負担を増やし、最悪、入浴中に亡くなると
いったことにつながるのです。実際、日本での入浴中の死亡者は約2万人とも言われてい
て、その多くがヒートショックによるものと考えられています。

ヒートショックと言えば、高齢者に多いというイメージですが、それは高齢になると、体
に備わっている温度センサーの働きが加齢とともに低下するため、寒暖差を判断しにくく
なるためです。なので、ヒートショックは若いから大丈夫というものでもありません。

ヒートショックの症状としては、軽い場合は「めまい・立ちくらみ」「頭痛」「吐き気」
「動悸」「倦怠感」「胸・背中の痛み」「失神」などがあり、重い場合は「心筋梗塞」「
脳卒中」などが代表的なものと言われています。

ヒートショックの症状かなと思ったら、無理に動こうとせず、体勢を低く保ち、症状が落
ち着くのを静かに待ちましょう。同居人がいる場合は音を鳴らすなどして助けを求めるよ
うにしましょう。また、湯舟で意識を失っている家族を見つけたようなときは、すぐに救
急車を呼び、お湯を抜いて、体が冷えないようにタオルや毛布などで体を温めるようにし
ましょう。

2.ヒートショックを予防するには

ヒートショックのリスクが高くなるのは、入浴時と夜中のトイレ時と言われています。な
ので、理想は家中の温度差が10℃以内に設定されることですが、なかなかそのようには
行きません。そこで、温度差のある場所には小さなヒーターを設置して、必要なときには
室温を上げるようにすることです。入浴時には、湯舟にお湯を張るときはフタをしないで
浴室全体を温めるようにしましょう。

湯舟に入る前に、シャワーやかけ湯をして体を慣らしましょう。また湯舟から出るときに
立ちくらみのような症状が出たら、一息ついてから動くようにしましょう。体は浴室内で
しっかり拭いてから脱衣所に出るようにしましょう。入浴時は、湯温41℃以下で10分
以内の入浴にとどめることが大切と言われていますので、参考にして下さい。

夜間にトイレに行くときは、上から1枚何かを羽織って行くようにしましょう。できれば
トイレの便座も暖房機能のついたものにすると効果的です。ヒートショックは浴室や深夜
のトイレなど、人目につきにくいところで起こりやすく、発見が遅れやすい傾向にありま
すので、高齢者のいる家庭では、浴室やトイレに「呼び出しベル」を設置しておくと良い
かも知れません。

また、古い日本式の家屋は寒く、温かい地域ほど住まいが寒いというデータもあるようで
すので、窓に断熱材を貼るとか、床までつく長さのカーテンをつるすといった対策も効果
的と言われています。近年は、日本気象協会が「ヒートショック予報」というものを開発
してウェブサイトなどで確認できるようになっていますので、そのようなものも活用しま
しょう。絶対的なものではありませんが、参考にはなります。






 

 

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