高血圧の自覚症状とは
高血圧でハッキリとした自覚症状があるという人は少ないと思いますが、逆に自覚症状が
あるという場合は、すでに何らかの合併症を発症している可能性が高いと言えます。
では、その自覚症状とはどういうものかと言うと、比較的わかりやすいのが「手足のむく
み」と「頭痛」です。手足がむくむようなときには、動悸や息切れもよく見られます。こ
れは高血圧が原因の動脈硬化によるものです。
つまり、全身の動脈硬化が進行すると、それだけ強い力で血液を送り出必要があり、その
ような状態が続くと心臓の筋肉もそれに対応して少しずつ分厚くなっていきます。このよ
うな状態を心肥大と言います。
心肥大になると何が問題かと言えば、肥大した心臓の筋肉が相応の働きをするためには、
それだけ余分な酸素や栄養が必要になりますが、供給量は変わらないため、結果的には心
臓機能が低下することになるのです。これを心不全と言います。

よく新聞などで有名人が亡くなると「心不全」という死因が付けられるため、心不全とは
死ぬことと思っている人も多いですが、心不全とは病名ではなく状態を表す言葉なのです。
心臓の働きは「全身に血液を送り出すこと」ですが、その機能が十分に果たせていない状
態のことを心不全と言います。
心不全になると、全身に「むくみ」や「息切れ・動悸」が生じるのはこのためで、どちら
か一方というより、むくみと息切れ・動悸の両方が揃って現れることが多いのが特徴です。
頭痛に関しては、高血圧以外でも頭痛は起こりますし、一般的な高血圧だけでは特に気に
なるような頭痛も起こりません。ただ、急激に異常に血圧が高くなると「高血圧性脳症」
という脳内の血圧調整機能が破綻した状態になり、脳への障害が引き起こされた結果、頭
痛や吐き気、嘔吐、けいれんなどが起こり、意識がなくなってしまうこともあります。
このような場合は、直接生命にかかわる「心臓」や「脳」の問題ですので、まさに緊急事
態です。すぐに血圧を下げて対応する必要がありますが、大切なことは、そのような状況
にならないように、日頃から高血圧を予防したり、改善したりしておく必要があるのです。
高血圧の予防・改善法
高血圧の予防と言えば、すぐに「降圧剤」を思い浮かべるかも知れませんが、それは根本
的な解決にはなりません。というより、むしろ副作用の方が問題になっていることが多い
かも知れません。
高血圧を予防・改善するための正攻法は「生活習慣の改善」です。まずは食事内容を見直
すことで適正体重を維持するようにします。次に、適度な運動ですが、この適度というの
がよくわかりませんよね。ウオーキングでもランニングでも何でもかまいませんが、有酸
素持久性的運動と言って、軽く息がはずむ程度の運動を1日に30分程度は行うようにし
て下さい。

そして、もう健康面での常識である「アルコール制限」と「禁煙」は当然のこととして実
践する必要があります。
血圧が高いというと、すぐに降圧剤という考えはあまり感心できません。高血圧によるリ
スクを真剣に考えるなら、まずは高血圧予防です。そしてその過程での食事や日常生活を
変えにくい人は、それに対応するサプリメントなどを活用することです。
降圧剤は、その瞬間は血圧を下げることはできますが、根本的な解決にはならず、むしろ
継続することによる脳梗塞などの副作用のリスクの方が大きいと言われています。
しかし、もっとも良いのは、高血圧にならないように予防することですので、中年以降の
人は、今は特に問題がなくても、予防するに越したことはありません。
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