血行不良と肌トラブルの関係
血行不良と言えば「冷え性」というイメージが強すぎて、すぐに体が冷えることを想像す
る人が多いですが、実は体調不良や肌トラブルの根本原因でもあるのです。
血行とは全身をめぐる血液のことで、酸素や体に必要な栄養素を体の末端まで届け、不要
な老廃物や二酸化炭素などを排出する働きをしています。良く似た言葉に「血流」という
ものがありますが、こちらは血管を流れる血液の状態を示す表現で、体全体に血液がめぐ
る状況を表現する「血行」とは別のものです。
すると、血行が悪いという意味が「酸素や栄養が全身に行き届かないし、老廃物も排出さ
れない」ということであると分かりますよね。その結果が冷えであったり、肩こりであっ
たり、体調不良であったりする訳ですが、同時に「血行不良のサイン」でもあるのです。
その血行不良のサインの１つに「シミやニキビ」「クマ」「赤ら顔」といった顔に現れる
肌トラブルがあるのです。
もちろん、体に現れるサインも「肩こり」「冷え」「しびれ」「むくみ」などさまざまな
形で現れてきますので、これらの症状が複数見られる場合は、ニキビやシミ対策より血行
不良の改善を考える方が理に適っているかも知れません。
血行不良のサインの主なものには「肩こり」「腰痛」「関節痛」「冷え症」「むくみ」「
眼精疲労」「吹き出物」「シミ」「耳鳴り」「目の充血・かすみ」「便秘がち」「生理不
順」「アザ」などがあります。肌荒れとともにこれらの症状があるようなら血行不良を疑
ってみるのもいいかも知れません。
血行不良の原因と改善方法
血行不良の大きな原因は、「運動不足」「ストレス」「食生活の乱れ」です。なかでも全
身にくまなく血液を循環させるのが筋肉の働きによるものなので、運動不足で体を動かさ
なければ、当然のように血行も悪くなります。ストレスは血のめぐりとは関係なさそうで
すが、自律神経を乱し、血液循環のコントロール機能をマヒさせてしまうため血行不良を
引き起こすことになるのです。
食生活の乱れは、血液の循環に必要な筋肉などへの栄養素が不足して血行が悪くなること
と、糖質や脂質の多いものばかり食べていると、いわゆる血液ドロドロという状態になっ
て血液の循環が悪くなる場合があります。
そして、もう１つ血行が悪くなる原因に、もともとめぐる血が不足している場合がありま
す。貧血と低血圧がそれに該当します。この場合は、血行不良を改善する前に貧血や低血
圧を改善する必要があります。
このように、血行不良の原因も改善も、食生活や運動など、その気になれば自分でできる
ことばかりです。まずは、生活のリズムを整えることから始め、入浴で体を温めたり血行
を促進したり、睡眠をしっかりとって自律神経を整えたりするようにします。
次に、栄養のバランスを考えた食生活、そしてできるだけ体を動かすように努めましょう。
できれば、運動とストレス解消を兼ねたものがあればおすすめですね。
ときどき栄養バランスと言ってもよくわからないという人がいますが、そのような人には
医薬品でもある血行不良改善のための漢方薬がありますので、本気でやる気があるならぜ
ひ活用してみて下さい。