1.血圧が高い原因
私たちが「血圧が高い」という場合の約9割は、遺伝的な因子や生活習慣などが作用する
ことで起こる本能性高血圧です。いわゆる中高年の人に多く発症する高血圧です。もうひ
とつは、血圧が上がるような病気などが直接的な原因で起こる二次性高血圧です。
ここでは、普通に高血圧と言われる本能性高血圧の改善方法についてです。
血圧が上がる原因は、運動不足・ストレス・食事内容・加齢などが主なものです。なので、
血管が老化する高齢になれば、ある程度は血圧も高くなるのが普通ですが、中年と言われ
る比較的若い年代の人に高血圧が増えているところが気になるところです。
おそらく、食事や運動、ストレスなど思い当たるところがあると思いますが、そもそも血
圧が高いと何が問題なのかと言うと、もっとも良く知られているのが、高血圧は動脈硬化
を引き起こし、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などの死亡率の高い病気の原因になるというこ
とです。他にも心肥大や不整脈、腎硬化症、眼底網膜病変など、さまざまな合併症などが
ありますが、要は、「高血圧を改善する=これらの合併症を予防する」ことにあります。
多くの人は、高血圧と診断されると病院へ行き、血圧降下剤を処方してもらうことになり
ますが、確かに、数字の上では血圧は下がりますが、それで高血圧症が治っている訳では
ありません。つまり、血圧が上がれば薬で下げる、薬の効果が切れれば再び血圧が上がる、
そうするとまた薬で下げるといったことを繰り返しているだけなのです。
このようなことを繰り返していると、高血圧による障害はリスクは減ったとしても、逆に
肝臓機能や脳に障害が起きやすいということを知った上での対策なら、それも有りかも知
れませんが、ただ高血圧が治ると信じて血圧降下剤を飲み続けているような人は、もう一
度、考え直してみる必要があります。
2.高血圧の対処法
まずは、高血圧になっても、150や160mmHg レベルで、急にどうこういうものでも
ありません。実際に、安静時の血圧が正常レベルであっても、ちょっと階段を上がっただけ
でも、すぐに200mmHg 程度に達しています。なので、高血圧を推奨している訳ではあ
りませんが、すぐに薬品で下げなければいけないというものでもないのです。
また、高血圧だからと言って、必ず心臓や脳の疾患になるというものでもありませんので、
とりあえずは生活習慣や食事内容を見直してみる程度の余裕はあります。
そこで、何をどうするかと言えば、脂身の肉や揚げ物、油料理を控え、野菜などの食物繊
維の多い食材を積極的に摂るようにします。次に、心血管に疾患がないなら、1日30分
程度のウォーキングなどの有酸素運動をします。
すでに肥満を自覚しているような人は、血液中のLDLコレステロール値が高い人も多い
ので、ギャバなどのサプリメントの活用も考えてみましょう。
基本的にこれだけでも、ほとんどの人が1カ月もすれば血圧はグンと下がるはずですので、
血圧130mmHgという数字にあまり振り回されることなく、参考程度に見るというだけ
でも特に問題ないのかなと思います。とは言っても、常に200mmHgとかいうレベルな
ら、やはり落ち着くまでは血圧降下剤も必要ですが、それ以上に、それほど高い原因を知
ることが大切です。
いずれにしても、高血圧は年齢プラス90のレベルまでは、それほど恐れるようなもので
もありませんので、無条件に、血圧130mmHgを超えたら薬という考えは改めましょう。
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