糖尿病で朝の空腹時血糖値が高い!その原因と対処法

糖尿病で朝の空腹時血糖値が高い!その原因と対処法

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空腹時の血糖値が高い原因

血糖値の問題が身近に感じるようになるのが、だいたい中年以降に多いことから「血糖値
が高い」と言われても、どれほど高いのか、どれほど悪いのかといったことがハッキリし
ない上に、自覚症状もないので対処の方法が分からないのが糖尿病ではないでしょうか。

健康診断の前日に「〇時以降は何も食べないように」と指示されることが多いと思います
が、これは「空腹時血糖値」を測定するためです。つまり、最後に食事をしてから9時間
以上経過した状態で測定するのが空腹時血糖値と言われるものなのです。

では、血糖値というのは何かというと、血液中に存在しているブドウ糖の量を数字で表し
たもので、空腹時血糖値と言えば、最後に食事をしてから9時間以上経過したときに血液
中にどれほどのブドウ糖が含まれているかということになります。

人間の体には「恒常性」という体内環境を一定に保つシステムが備わっていて、血糖値も
「高くなるとインスリン(血糖値を下げる)、低くなるとグルカゴン(血糖値を上げる)
など」のホルモンが分泌されることで一定の水準に保たれています。

           

普通は食後2時間程度で安定するのですが、インスリンの働きが正常でないような時は、
9時間経っても高い(ブドウ糖が多い)状態にあるというのが空腹時血糖値が高いという
意味です。その基準は「空腹時血糖値が110mg/dl 以上」で高いとされています。

糖尿病と診断されると、糖質(炭水化物)の摂り過ぎに注意をした生活が始まりますが、
几帳面な人なら、自前で血糖値測定器を入手して毎日測定しようとします。それはとても
良いことではあるのですが、ときとして「寝る前」より「朝起きたとき」の方が血糖値が
高いという現象に出くわすことがあります。

普通は時間が経過した分、血糖値も下がるものですが、逆に上がっているとどことなく不
安になりますよね。このページにたどりつかれた人も多分そのような不安がある人が多い
と思います。

その原因と考えられているのは「暁現象」「ソモジー効果」「インスリンの減少」と言わ
れていますが、2型糖尿病で起床時高血糖の場合は、そのほとんどが「インスリンの減少
です。つまり、インスリンの作用が低下することで肝臓からのブドウ糖の放出が続くこと
になり、少しずつ血糖が増えていくためです。

ただ、まったく同じ生活をしているのに毎日空腹時血糖値が違うという場合は「暁現象」
ということも関係していることがあります。これは、人間の体は明け方になるとコルチゾ
ールなどの分泌を増やして1日の活動のスタートに備えますが、このホルモンに血糖値を
上げる作用があるのです。

正常であれば、インスリンも分泌されて血糖値を下げることになるのですが、糖尿病の場
合はインスリンの効力が減少しているため血糖値が下がらないまま起床ということになっ
てしまうため、朝の空腹時血糖値が高くなるという説です。

空腹時血糖値を安定させる方法

空腹時血糖値だけを考えると前述のような原因ですので、ブドウ糖の生成を抑える薬品な
どによってある程度の改善は可能ですが、基本的にはそのようなものに頼るのではなく、
食事療法や運動によって、自分でブドウ糖の調整を行うという考え方が大切です。

そのためには、食後2時間の血糖値を正常値に近づけることがポイントです。

寝る前と起床後の血糖値に気付いておられる人ですから、自分で測定する道具を持ってお
られると思いますが、食べ始めた時間から2時間後の血糖値を140mg/dl に近づけるこ
とを目標にしましょう。

それにはまず、何と言っても「炭水化物の摂取を控える」ことです。やってみると案外難
しいですので、サプリメントなどを使うのも賢明な方法です。そして、夕食後の運動も効
果的です。

           

ダイエットでは蓄積した脂肪を落とすので、少しぐらいの運動ではあまり効果がありませ
んが、食べた分を消費する程度なら食後の運動でも十分効果があます。積極的に取り組ん
でみて下さい。始める時間は食後1時間ごろがおすすめです。

あと、寝る前に飲酒の習慣がある人は、ビールやワインなど糖質の含むものではなく、焼
酎やウイスキーなどの蒸留酒に変えて、量も極力減らすようにしましょう。

もちろん、これですべてOKという訳でもありませんが、少なくともヘモグロビンA1c
を許容範囲まで下げることは可能ですので、合併症などのリスクもかなり減らせることに
なります。



 

 

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