女性の薄毛とは
男性の薄毛のほとんどは「遺伝的要因」と「男性ホルモン」が原因で引き起こされると言
われていますが、いわゆる「前頭部」と「頭頂部」が薄くなる男性型脱毛症です。
女性の場合は、それほど単純ではありませんが、薄毛で悩む女性の約半数がこの男性型脱
毛症と言われています。ただ、症状は男性と少し違っていて、頭頂部を中心に広範囲の髪
が薄くなるのが特徴です。その原因は更年期と関係しており、女性ホルモンの分泌が減少
することで男性ホルモンの影響を受けやすくなるためです。
老化現象と言ってしまえばそれまでですが、これまで薄毛対策など考えたことのない女性
にとって、少しずつ減っていく髪は大きな悩みになるかも知れません。しかし、捉え方に
よっては、何もしていないところに女性ホルモンの減少という原因だけが訪れた結果と考
えられます。つまり、十分なケアをすれば薄毛の進行を遅らせたり、髪を増やすことだっ
て可能なのです。しかも、その気になれば自宅でセルフケアができてしまうんですね。
これから、その方法を紹介しますが、その前に覚えておいて欲しいことがあります。女性
ホルモンにしても、薄毛にしても、何となく変化を感じることができるようになるまでに
６か月程度は必要ということです。体は半年前に食べたもので出来ていると言われるよう
に、気が付かないような少しの変化の積み重ねなのです。それは、薄毛になったときも、
２～３日で急に薄くなったのではなく、少しずつ薄くなり何カ月も後に気付いただけのこ
となのです。
女性の薄毛ケア
女性の薄毛が女性ホルモンの減少に関係しているのですから、そこを外しては考えられま
せんが、それ以外にも気をつけなければならないことがあります。もちろん、若いころに
も必要なことですが、薄毛が気になる世代では一層の注意が必要になります。
それは、ストレスや睡眠不足によって自律神経のバランスを崩さないようにすることです。
体のメンテナンスは寝ている間に行われるということを聞いたことがあると思いますが、
まさにそのメンテナンスを左右するのがストレスや睡眠不足で、結果、自律神経の乱れは
そのままホルモンバランスの乱れにもつながっているのです。
次に、食事ですが、基本は「高タンパク質・低脂肪」です。特に内容までは細かく書きま
せんが、それにプラスしてビタミン、ミネラル類も摂取するようにします。種類で言えば
「魚介類」や「海産物」「野菜」を多く摂ることになります。
逆に、タバコや飲酒の多い人は、薄毛に限らず健康上もよくありませんので、できるだけ
控えるようにしましょう。
俗に言う、生活習慣、食生活の見直しということですが、薄毛にフォーカスした見直しを
すればいいのです。ただし、女性ホルモンは少し勉強しなければなりません。女性ホルモ
ンとよく似た働きをする成分として「大豆イソフラボン」が有名ですが、実はこれを十分
に活用できる女性は約半数しかいないのです。
つまり、大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分が腸内細菌によって代謝され
ることで生み出されるエクオールこそが女性を支えるパワーの源なのです。なので、エク
オールをサプリメントなどで摂取を勧める人も多いですが、私は同時に自身でエクオール
を作り出せるような体内環境も整えるサプリメントをおすすめしたいと思います。