１．薄毛の原因は意外なところに
加齢とともに、ある程度は髪も薄くなりますが、それ以上に薄毛を自覚するようになった
ら、髪の毛のサイクルやＡＧＡなど難しい理論をいくら学んでいても、髪の毛は増えませ
ん。まずは、自身の１年ぐらいの生活を見直してみることです。
最初にとりかかるのは食生活です。人間の体は食べたもので作られているという理屈で考
えると、髪の毛に必要な成分が不足しているか、消化吸収がうまく行っていないかです。
次に、生活習慣を見直してみることです。人によっては、ホルモンバランスやストレス、
睡眠などを挙げていますが、それらをひっくるめて生活習慣全般を見直すことです。つま
り、適度な運動を通して血流は改善され、ストレスが解消されますし、体質の改善をめざ
すことでホルモンバランスも整います。規則正しい生活習慣が身につくと、質の良い睡眠
もとれるようになります。
特に、メタボ系の人は、炭水化物や脂質が過剰摂取されている傾向にあります。そこで、
メタボ解消ということで、単純に食事量を減らすことを考えると、髪の毛に必要なタンパ
ク質やミネラルなどが不足して、いよいよ髪の毛は薄くなります。
そもそも、食べたものは、血となり肉となり、生命維持にかかせない部分で消費されて行
き、その後に余った栄養分が髪の毛になります。その辺のところまで解かって食事量を調
整しなければ、あっというまに髪は薄くなってしまいます。その時期が中年以降である場
合は、もともと加齢によりある程度は薄毛になる頃でもありますので、それこそ短期間で
髪が薄くなってしまうということも少なくありません。
２．髪の毛の上手な増やし方とは
毛髪を作るのは、タンパク質、ミネラル、亜鉛です。頭皮環境を整えるのは、ビタミン、
ビオチン、コラーゲンです。抜け毛を抑制するものに、シスチン、メチオニン、大豆イソ
フラボンなどがよく知られています。
すべてを毎食、完全に食べるのは難しいと思いますが、その代表を書いておきますので、
何か一品だけでも取り入れるようにして下さい。
緑黄色野菜はビタミン、卵はタンパク質・ビオチン・レシチン、豆腐はタンパク質・イソ
フラボン、海藻類はミネラルを多く含んでいます。
これなら何とかなりそうな気がしませんか？例えば、朝は卵かけご飯に野菜の漬物、夜は
わかめの味噌汁、お酒のあてに豆腐なんて感じです。
特に、豆腐は男性ホルモン抑制効果もあると言われていますので、何か１つと思ったとき
には、とりあえずは大豆製品を選ぶようにしましょう。
また、食べる方の話に集中していますが、血流の悪化や代謝を低下させる喫煙や過剰飲酒
は控えるようにすることも大切です。急に全部やめることは難しかったり、逆にストレス
になったりしますので、できる範囲で無理のないように上手に調整して下さい。
適度な運動は、血流の改善、ストレス解消、不眠改善効果があります。少し運動するだけ
でも、薄毛改善にはかなりの恩恵をもたらしますので、ぜひウォーキングなどもプラスし
てみて下さい。
シャンプーは、できればアミノ酸系のものを使い、あまり皮脂を落とし過ぎないようにし
ましょう。もともと３０代からは、皮脂の分泌そのものが減少する年齢でもありますので、
さらに若い頃のように洗い落とすのはよくありません。
また、良質の育毛剤も使いましょう。おすすめは薬用育毛剤です。薄毛を自覚したのと同
程度の時間を育毛に費やすという気持ちで、ゆったりと構えて取り組みましょう。