認知症にも関係する?加齢性難聴の原因と対処

認知症にも関係する?加齢性難聴の原因と対処

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1.加齢性難聴の原因と症状

名前からもわかるように、加齢性難聴とは加齢(老化現象)によって起こる難聴のことで
す。なので、その原因は「年齢」であり、それ以外の原因がないことを言います。

症状としては、高い音が聞こえにくくなることです。若い頃には音が高くても低くても問
題なく聞こえていたものが、50代頃からは高い音が聞こえにくくなり、70代を過ぎる
頃には、音量が大きくても高い音が聞こえにくくなると言われています。このような加齢
性難聴は、65歳頃から急増する傾向にあり、60代後半では約3割、75歳以上では7
割以上の人にそのような症状があるといいます。

             

加齢性難聴は、内耳にある蝸牛の有毛細胞(鼓膜から伝わった音の振動を電気信号に変え
て脳へ送る働きをする)が、加齢により壊れて無くなって行くことで起こるとされていて、
両方の耳が聞こえにくくなるのが普通です。

一般的に、周囲の人から「ラジオやテレビの音が大きい」と指摘されることが多くなると
加齢性難聴が始まっている疑いがあります。ただ、加齢性難聴の場合は、多少聞こえにく
くても、年のせいだからと放置する人が多いですが、外出時に周囲の音が聞き取れなかっ
たり、災害時の警報が聞こえなかったりして、思わぬ事故や災害に巻き込まれてしまう危
険があります。

また、人の話を聞き取れないもどかしさから、人との会話を避けるようになったりするこ
とで、認知症を発症するリスクも高くなると言われていて、実際に加齢性難聴と認知症の
関係を裏付ける研究報告もあるのです。

2.加齢性難聴と認知症予防

加齢性難聴の場合は、おおよその発症年齢も原因も症状もわかっている反面、老化現象の
ひとつであるため、いったん壊れた有毛細胞の再生は難しく、現時点では完治することは
望めないという種類のものです。しかし、アンチエイジングとしての有毛細胞を再生させ
る再生医療の研究も進められていますので、将来的な希望はない訳でもありません。

なので、現時点では、とりあえずは事故や災害から身を守ったり、コミュニケーション障
害による社会的な孤立、認知機能の低下などを予防することが大切です。その方法として
は「補聴器」の使用ということになります。

              

昔と違って、現在は補聴器の形状もさまざまですし、環境音を抑えて会話の音を大きくし
たりする機能が備わったものなど、選択肢も広がっていますので、聴力が著しく低下して
からというより、日常生活での聞き取りに困るようなことがある場合は、できれば早い時
期から補聴器の性能や形状に慣れるという意味からも使用してみることで、結果的には認
知症予防としても役に立つかも知れません。

まだそれほど重症でない場合は、市販の補聴器を試してみると良いと思います。そして、
一定のレベルまで難聴が進んでしまったら、自治体の指定する耳鼻科で検査を受けて、障
害者手帳の申請・取得ができるようであれば、国から補助金も出ますので、その場合は、
多少高価でも自分に合ったオーダーメイドの補聴器の購入も可能になります。そういう意
味でも、早めの補聴器の使用経験は役に立ちます。


 

 

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