冷え解消のための血流改善とは
冷えの原因は「血流が悪いこと」と、ほとんどの人が知っていますが、その血流を改善す
る方法を知らない？のかどうかは別として、何もしていない人が大半とも言われてます。
それは、血流や血管というと、大抵は太い動脈や静脈に偏った内容の解説が多いからかも
知れません。もちろん、それはそれで大切なことではありますが、末端の冷えということ
で考えれば、手足の先まで酸素や栄養、熱などを運んでいるのは毛細血管ですので、まず
はそこに注目しなければ、冷えを解消することはできません。
毛細血管が元気に働いているかどうかは、寒い季節なら「足が冷えて寝付けない」とか、
風呂に入っても「なかなか温まらない」といったことからも容易に判断できますが、意外
に「新しい靴を履くと靴擦れをする確率が高い」というのも１つのサインなのです。
つまり、毛細血管が休眠状態になると、酸素や栄養、熱などが行き届かないだけではなく、
老廃物も排出できていないことが原因で起こる症状の１つです。
しかも、そのような状態を放置して、寒い冬場さえ凌げば何とかなるという考え方も正し
くはありません。冷えを解消しないということは、毛細血管も復活しないままということ
なので、やがては老化がすすみ、動脈硬化へと進んで行くことになりますし、加齢ととも
に血管そのものが消えてなくなってしまうこと（ゴースト血管）になります。
すでに、冷えだけではなく、痛みも併発しているような場合は、閉塞性動脈硬化症などの
疑いもありますので、早急に毛細血管の活性化を意識する必要があります。
なぜ、毛細血管なのかというと、私たちの体をめぐる血管の９９％が毛細血管と言われて
いますので、ここを無視して血流の改善はありません。
毛細血管を活性化する方法とは
毛細血管の機能が低下すると、酸素や栄養・熱の供給、老廃物の排出などが滞ることにな
りますので、冷え以外にもさまざまな症状が出てきます。シミやシワ、くすみ、肩こり、
薄毛、なども毛細血管の機能低下と関係する症状です。
血管の若返りとか、血流改善というと、すぐに血液ドロドロやサラサラという方に行きま
すが、その前に休眠中の毛細血管を目覚めさせる必要があります。
若い頃に比べ、高齢になると毛細血管は４割も減少すると言われています。それにより、
年齢を重ねることで、手足の冷えやシミ・シワ、薄毛などの症状も目立つようになります。
しかし、毛細血管は鍛えることでよみがえるものでもありますので、毎年、寒いのが苦手
と思っている人は、今から頑張って毛細血管の若返りを実践してみましょう。
その方法はと言えば、実はそれほど難しいことでもありません。基本は体を動かすことで
す。ウォーキングやストレッチなどで、特に座ったままでもできる「かかと・つま先の上
げ下げ運動」や「足指グー・チョキ・パー運動」です。
そして、この種の問題では必ず出てくる話ではありますが、やはり食生活や生活習慣、睡
眠時間、ストレスなども考え直してみる必要があります。
特に、血流改善に効果的と言われている生姜やシナモン、ヒハツなどを摂取することを意
識すると良いかも知れません。近年は、これらの成分が理想的に配分されたサプリメント
なども売られていますので、そのようなものを利用するのもおすすめです。
また、肉類や脂類の過剰摂取を控える、入浴はゆっくり、リラックスして温まる、といっ
たことが普通に習慣化されるだけでも、毛細血管の活性化がすすみますので、ぜひ今日か
ら始めてみて下さい。
|
|
