冷え性になる原因
寒い季節になると冷え性で悩んでいる人を多く見かけますし、冷え性対策の情
報も数多く見かけます。しかし、冷え性が改善したという話はあまり聞かれな
いのはどうしたことでしょう？
それは、冷え性のメカニズムを理解していないということに他ならないのです。
西洋医学では「冷え性」という病名はありません。つまり「未病」というジャ
ンルで、いわゆる「病気ではないが健康でもない状態」の治療法はないという
ことなのです。
なので、もう冷え性で病院へ行くということもないのが常識ですが、しかし、
冷えは「万病のもと」と言われるように、ガン、精神疾患、循環器疾患、呼吸
器疾患などの病気を誘発する因子でもあるのです。
つまり、冷え性は辛いという以上に、その先にももっと大きな試練が待ち受け
ているということになるのに、残念なことにそれを治療する方法がないという
ことなんですね。
しかし、西洋医学では原因が見つからないとは言っても、確実に冷え性の人は
いるというところから、冷え性に関する共通したものがあります。
そこのところを改善することができれば、きっと冷え性も改善することができ
るという私的な冷え性改善方法になります。
まず、冷え性の人に共通している多くの状況は、「血行不良」「発熱量不足」
「栄養不足」ということです。
要は、これらの共通した原因を取り除くことで、冷え性は確実に改善されると
考えられますので、寒い季節になると冷え性で悩んでいる人は、まずはやって
みることで、今よりもずっと快適に過ごすことができるようになるはずです。
冷え性の改善方法
発熱量が不足すれば体が冷えるのは当然ですが、その発熱量が低下する原因と
はどういうものかを知る必要があります。
発熱量が低下する原因は、基礎代謝の低下、筋肉量の減少、栄養の不足なので、
発熱量を増やすには「基礎代謝を上げる」「筋肉量を増やす」「食事摂取量を
増やす」ことです。と言えば難しく感じるかも知れませんが、実はこれらの機
能は相互に関係しており、運動をすることで解消できることが多いのです。
つまり、運動をすれば筋肉量が増えますし、代謝量も上がります。お腹が空け
ば食欲も出るといった具合に、すべてプラスの方向に動きだすことになります。
そして、筋肉を鍛える最も効果的な場所は全身の筋肉の半分を占める下半身で、
代表的な鍛え方も「スクワット」や「ウォ―キング」ということなんですね。
何となく出来そうな気がしてきませんか？（笑）
筋肉が鍛えられるとそれで発熱量が増える準備ができた訳ですが、その発熱の
メカニズムは細胞の中で、アデノシン三リン酸（ＡＴＰ）という「熱のもと」
が生み出されることから始まります。逆に言えば、このＡＴＰがうまく生み出
されない状態が冷え性ということになります。
つまり、細胞のミトコンドリアにおいてＡＴＰを作り出す機能が低下している
状態を正常にもどすという、またよくわからない理屈が並びますが、どこかで
見聞きしたことがあるかも知れませんが、この機能を正常に働かせるための重
要な役割が「クエン酸回路」というもので、その回路を活性化するために必要
なことは「梅干し」を食べることなんですね。（笑）
無事に発熱量が増えれば、次はそれを体の末端まで届ける「血流を改善」する
ことになるのですが、普通に筋肉量を増やしたり、熱量を増やす努力をしてい
る間に血流も改善されてくるものでもあるのです。血流に影響する貧血につい
ても栄養が不足するダイエットなどでをやっているようでは、いつまで経って
も冷え性は改善しませんので、冷え性を改善したいと決心したときから貧血の
問題もかなり減少することになります。
そして、最後は熱を逃がさないことです。これは冷え性の人はもう対策をして
いると思いますが、下着は背中の広いものを着用する、首、腰、くるぶしなど
大きな血管が通っている関節周辺は冷やさないことですが、特に手足の先が冷
る人は末梢の血流をコントロールするセンサーがある首を冷やさないことです。
俗に３つの首とも言われるように、首、手首、足首を冷やさないことです。
さぁ、さっそく「梅干し」を食べる、「ウォ―キング」を始める、ことで寒さ
知らずの体質作りに挑戦してみましょう。