ファスティングのダイエット効果
ファスティング（断食）と言えば、禅僧が何も食べないで修行する姿を想像されるかも知
れませんが、現在、多くのアスリートや女優さんなどが行なうファスティングは少し違い
ます。その趣旨も修行というより、ダイエットや生活習慣病予防、美容、アンチエイジン
グを目的とした「過剰な食生活の見直し」をするためのアプローチというところです。
なので、何日間ファスティングをすれば何キロ痩せるということを目的にするものではな
く、体内で働く酵素の無駄遣いをなくし、効果的に働くようにすることで、結果としてダ
イエット効果や美容効果、アンチエイジング効果などが期待できるということです。
では、その無駄遣いをしている酵素とは何かというと、消化酵素と代謝酵素です。説明の
必要もないほどわかりやすい名前ですが、消化酵素とは、食品などから補給した栄養を分
解して吸収するために活躍します。代謝酵素とは、吸収した栄養をエネルギーに変えて、
私たちの体の維持活動のために働きます。
このように重要な働きをする酵素ですが、人間が一生の間に使える酵素の量は概ね決まっ
ていて、加齢とともにその使える量も減少していくものではあるのですが、現代人の食生
活に見られるような高タンパク質。高脂肪に偏った食事内容では多くの消化酵素を消費し
てしまうことになります。
また、これらの消化酵素と代謝酵素は、体内でバランスを取りながら消費されていくもの
なので、消化酵素を多く使うと代謝酵素の使用量がその分減ることになります。
すると、脂肪などが必要以上に溜め込まれやすくなりますが、代謝されにくくなり、毒素
も溜まりやすい体になってしまうのです。つまり、肥満やむくみ、肌荒れなどが起こりや
すい体質になるということなんですね。
現代版のファスティングでは、基本は一定期間、固形物を摂取しない（消化器官を休ませ
る）ことにあります。消化酵素の無駄使いをなくすことで、代謝酵素が活発に働ける環境
になります。つまり、肥満やむくみ、肌荒れの原因が溜まりにくく、代謝されやすい体質
になるということなのです。
なので、ファスティングによるダイエット効果とは、酵素の役割を理解し、食生活の改善
の意味を知ることによる結果であって、体重を落とすことが目的ではありません。
ファスティングダイエットの方法
ファスティングとは断食と思っていて、ともかく最低でも１日何も食べないことと考えて
いる人もいますが、急に何も食べなかったり、急に食べ始めることではありません。
一般的に「準備期」「ファスティング期」「復食期」に分けて、できるだけ体に無理のな
いようなリセット方法で行ないます。
準備期とはスポーツでいうウォーミングアップです。いきなり固形物がなくなると、体が
変調をきたしますので、野菜など胃にやさしい食事内容にしながら徐々に減らして行きま
す。普通は２～３日程度で終了しますが、１週間くらいかける人もいます。
ファスティングの期間は、経験者なら、特に何日でも問題ありませんが、初回は３日くら
いから始めるのが無難です。この期間（３日間）は、固形物の摂取を休み、酵素ドリンク
やスムージーといったもので栄養を補給します。つまり、３回の食事を酵素ドリンクや水
分摂取にする訳です。
ファスティング期間が終了すれば、今度は復食ですが、こちらも胃に負担の少ないスープ
やおかゆなどの流動食から始めて、徐々に固形物も摂るようにしていきます。こちらの期
間もまちまちですが、２～３日から１週間程度が一般的な日数のようです。
まぁ、最短で計算すれば一週間ということになりますが、準備期や復食期は無理のないこ
とが一番ですので、あまり日数にこだわらないことです。
むしろ初心者にとっては問題なのが、期間中の酵素選びや参考例などだと思います。私は
独自のファスティング方法で長い歴史を持つ優光泉の断食セットをおすすめしています。
多少の出費になりますが、それだけの価値は十分あると思いますので、本気でやってみよ
うと思う人にはイチオシです。
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