美しいのは体重減か見た目痩せか
生活習慣病を気にする世代の人が痩せなければならないという場合は、迷うことなく体重
を落す必要がありますが、若い女性が痩せたいと思う場合は必ずしもそういうものでもあ
りません。
食べる量を減らしたり、野菜ばかり食べてみてもあまり意味がないことはすでに経験して
いる人も多いと思います。首尾よく減量に成功した場合でも、栄養が不足して顔色が悪く
不健康に見えたり、ガリガリに痩せて病気上がりのような感じがしたりもします。
当の本人がめざしているのは、スッキリ美しい体型になっている自分であることが多いん
ですが、そのめざす理想の体型とその目標達成のために売られている商品の間には、かな
りの開きがあるところに気が付いていない人が意外に多いんです。
では、実際に多くの人が憧れるメリハリのあるスッキリ美しい体型の人の体重はと言えば、
実際のところそれほど軽くはないのです。つまり、美しい体型は体重の問題ではなく、見
た目の問題なのです。
美しい体型のモデルさんが、メジャーを手にして１カ月で〇キロ減量なんて広告を信じて
はいけませんよ。現状で、ちょっと工夫するだけでも美しい体型はできるんです。
見た目の美しさを作る秘訣は筋肉
筋肉をつけると言うと、ボディビルのようなことを想像されるかも知れませんが、そのよ
うな筋トレを必要とするようなものではありません。見た目スッキリ体型になるには、い
わゆる一般的なダイエットのように食べる物も食べないで体重を減らすことに専念するの
ではなく、筋肉を減らさないというより、筋肉を増やす努力をすることです。
メリハリのある美しいボディラインは筋肉で作られますし、筋肉が増えると基礎代謝も上
がりますのでエネルギー消費も増えて脂肪がつきにくくなります。そして、筋肉は脂肪よ
り重いので、同じ体重であっても筋肉体質と脂肪体質ではその内容は全然違うのです。
昔、小学生の頃に「鉄１キロと綿１キロ」はどちらが重い？という質問に、その絵に描か
れたボリュームを見て「綿」と答える人も少なくありませんでした。この場合の鉄が筋肉
で綿が脂肪と考えれば、見た目痩せは体重の問題ではないことが理解できますね。
つまり、筋肉がついてスッキリ見えるようになると、むしろ脂肪で膨らんでいた時より、
体重は増えることもあるのです。それでも体重を減らしたい人は仕方ありませんが、見た
目がスッキリして美しい体型になりたいというのがダイエットの目標であるなら、体重を
減らすということはあまり考える必要はありません。
では、見た目痩せをめざすにはどうするかと言うことですが、食事内容を工夫して筋肉量
をアップすることです。と言っても筋トレや食事制限をするという意味ではありません。
筋トレはスクワットや踏み台昇降など、いわゆる筋肉を維持・強化できるものであれば何
でもかまいませんし、１日何回とか決める必要もありません。できるときに現在の自分の
限界のところまで頑張る程度で良いのです。週３回くらいを目安でいいのかなと思います。
食事はタンパク質を補給できるものを増やすことです。特に筋肉トレーニングをした直後
が効果的なので、プロテインなどのサプリメントを利用するのもおすすめです。
また、筋肉トレーニングはすぐに忘れてしまうという人には、着けて歩くだけで筋肉が鍛
えられる安価なグッズもありますので、それを活用しましょう。
今からダイエットを始めようとしておられる人はラッキーです。これまで何をやってもダ
メだったという人にも、もう一度チャレンジしてみていただきたい見た目痩せダイエット
です。
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