糖質制限ダイエットの魅力
糖質制限ダイエットを始めると、わずかな日数でどんどんスリムな体形になっていきます。
しかし、これは意図した脂肪が減っている訳ではありません。脂肪が減り始めるのはもっ
と先の話で、すぐに体重が減ってスリムになるのは単に水分が減っただけのことです。
つまり、糖質制限でエネルギーが不足すると、まずは肝臓や筋肉に蓄えられているグリコ
ーゲンが活用されます。グリコーゲンがエネルギー源(グルコース)に変わる(糖新生)
ときには、そこに含まれている水分も失われることになります。そのため体重が減ってス
リムな体型に見えるのです。
そして、糖新生の最後に使われるのが中性脂肪で、ケトン体と言われるのはこの段階です。
そこで「糖質制限」と「ケトン体(ケトジェニック)」ダイエットの違いって何だろうと
思いますよね。同じようなことをしながら痩せていく方法ですが、両者には微妙な違いが
あります。
糖質制限ダイエットは「糖質をいつもより少なく摂取する」「タンパク質を多く摂取する」
ケトジェニックダイエットは「糖質を摂らない」「脂質を多く摂取する」というのが違い
になります。
糖質制限だから糖質カットなどというのは、両者を混同した解釈ですので、成功する確率
はあまり高くありません。更に、それ以前の問題として「糖質」とは何かということも知
らなければなりません。
糖質とはコーヒーに砂糖を入れないといったことではなく、私たちが主食としているご飯
やパン、麺類など炭水化物(微量の食物繊維を除いたもの)のことです。主食ですので控
えることは辛いですが、ケトジェニックのようにゼロを目指すのではありませんので、そ
の点ではかなり気分的には楽です。
わかりやすく言うと、糖質制限ダイエットは、痩せる目標を定めて、糖質を控えめに摂取
しながら糖新生により蓄積された脂肪もエネルギーとして利用していくということです。
正しい糖質制限ダイエット方法
少し服のサイズがきつくなったという程度なら、特にダイエットなどと考えなくても普通
に食べる量を少し減らす「腹八分目」で1週間もすれば希望がかないます。
糖尿病などの生活習慣病対策として、かなり痩せなくてはならない場合はケトジェニック
に近い(糖質摂取量10%)程度に落とすことになります。もちろん総量で適性であるこ
とが条件ですが。つまり、適正な食事量で「糖質10%、脂質40%、タンパク質50%」
といった割合で摂取することになる訳です。
太るか痩せるかは、直接のエネルギー源である糖質(炭水化物)の摂取量が大きくかかわ
っているのです。なので、痩せる目標に合わせて糖質の摂取量を減らすことが最も重要な
ことで、食後に運動したら痩せるとか朝食前に運動したら痩せるとか、いろいろな説があ
りますが、根本的に食べる量と炭水化物の摂取量を減らさなければほとんど効果は期待で
きません。
糖質制限ダイエットとは、食べる量(炭水化物)を減らすことと適度な運動です。と言っ
てもなかなか実践できないところに痩せられないという悩みがあるんですね。そこで、意
識していてもついつい糖質オーバー気味の人は、その「ついつい」をカバーしてくれそう
なサプリメントを利用するのもアリかなと思います。また、どうしても運動は続かないと
いう人は、ともかく日常生活で「こまめに動く」ことです。