太るメカニズム
これまでダイエットに失敗した人のダイエット方法は、ほとんどが「効果がある」という
ことで評判だからといった都市伝説的なものが多いという事実があります。
要するに、「なぜ太るのか」という原理も、「なぜ痩せるのか」という原理も知らず、た
だ「うわさ」を信じて、ひたすら努力しているだけという人が多いのです。
なので、この「太る原理・痩せる原理」を知って、これまでのダイエットへの情熱を傾け
たら、おそらくもっと短時間に、もっとハッキリとした結果がでると思うのです。
そこで、なかなか痩せられない人に、まずは「太る原理・痩せる原理」を知っていただく
ための解説です。
まずは、「太る」というのは、筋肉でも骨でもなく、たくさん蓄積された「脂肪」である
ことは誰にでもわかりますよね。つまり「脂肪細胞が肥大」している訳です。
脂肪細胞は臀部・腹部・胸部・皮下に多く存在し、クッションとして体を衝撃から守った
り、非常時にはエネルギー源として活躍するために蓄えられている訳です。
基本的には、細胞の３倍の大きさまで脂肪を溜めることができるようになっていますが、
それだけで終わるのかと言うと、じつは限界付近まで膨らむと細胞分裂して、また溜めこ
むといったことを無限に繰り返していきます。つまり、無限に太るということになります。
では、その脂肪はどこからくるのかというと、それは血液中から取り込むことになるので
すが、そのルートは２つあります。
１つは中性脂肪そのものの過剰摂取で、これは当然です。そしてもう１つは糖質（炭水化
物）により血液中のブドウ糖が多くなると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌さ
れて脂肪細胞に脂肪として蓄えられます。余談ですが、このインスリンの働きが悪くなっ
て血中のブドウ糖が多いままになった状態が糖尿病ということです。
基本的には、これだけのことですが、自分はそれほど多く脂質も糖質も摂取していないと
いう場合でも、運動量が不足していると結果としてエネルギーが余って同じように蓄積さ
れることになります。
ただ、ここでよく錯覚するのは、もちろん運動で消費するエネルギーも多くなるのですが、
運動によって筋肉量が増えることがもっと重要なのです。
やせるメカニズム
私達が食事から摂取されたエネルギーは「基礎代謝」「活動代謝」「食事誘発性熱生産」
という３つの代謝の種類があります。
基礎代謝というのは、呼吸をしたり、心臓を動かしたり、何もしていないときも寝ている
ときでも使用されているエネルギー消費のことで、全体の約６割を占めています。
活動代謝というのは、いわゆる運動をしたり、体を動かすことで消費されるエネルギーの
ことで、約３割を占めています。
食事誘発性熱生産というのは、食べ物の消化に使われるエネルギーで約１割を占めます。
基礎代謝の割合が圧倒的に多いですよね。そして、その基礎代謝の中でも熱を作りだす筋
肉の代謝量がその半分ほどに及ぶのです。これが運動をすると運動そのものより、筋肉量
が増えることによるメリットで、熱量の産生が増えエネルギー代謝が多くなり、冷えも少
なくなるといったことが、近年は女性のボディビルなどが美容と健康に良いとされて人気
になっている理由です。
ただ、基礎代謝は１０代をピークに、加齢とともに落ちていくものでもあり、そこから何
もしなければ「中年太り」という状態になるので、年齢に応じた食生活やウォ－キングな
どの有酸素運動が推奨されているのです。
適度な運動でエネルギーを消費し、運動によって増えた筋肉量で基礎代謝を増やし、食事
は腹八分目を心がけることで、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回ったときに、これ
まで溜められたいた脂肪が使われて（糖新生）エネルギーとして使われることになります。
しかし、そのためには脂肪の９倍のタンパク質（アミノ酸）が必要で、そんな時にダイエ
ットで何も食べなかったとしたら、その必要なアミノ酸は筋肉や骨から分解されて使われ
ることになるのです。
ダイエットすると痩せたように見えるのは、実は脂肪とともに筋肉が使われて、筋肉が減
っただけで、減った脂肪の９倍の筋肉が減っていることになるのです。
そんなときに、ダイエットの達成感で、普通の食事に戻したら、そこにはエネルギー代謝
の主役である筋肉がすでに減少しており、これまで以上にエネルギーが余ってくることに
なり、どんどん脂肪が蓄積されて太ります。これが「リバウンド」という名前だけはだれ
でも知っているダイエットの後に激太りする現象です。
メカニズムとしてはそれほど難しいことではありませんが、これを実践するとなるとダイ
エットなど考えない方がいいのではないかとさえ思ってしまいますよね。
逆に考えれば、そこまで分かっていない人が評判だけで行うダイエットにどれだけの信憑
性があるのかということでもあり、成功する確率は極めて少ないと言えます。
それでも、ダイエットに挑戦したいという人には「オサエル」という、これまで書いてき
たことがほぼ叶う内容が盛り込まれたサプリメントがありますのでそちらを使ってみて下
さい。食べることを制限するのではなく、糖質や脂質の吸収を抑えることに重点を置き、
食事の前に飲むだけの手軽さです。