骨盤のゆがみと肥満
以前はダイエットと言えば、食べない、運動する、といった物理的な消耗戦のようなとこ
ろがありましたが、最近は少し変わってきて、筋肉をつけるとか、骨盤を矯正するといっ
た体の構造を調整することで余分な脂肪をつけないという理論が人気のようです。
そんな中でも、ダイエッターが特によく見聞きするのが「骨盤のゆがみ」ではないかと思
いますが、これは上半身と下半身をつなぐ骨盤にゆがみが生じると内臓が下がってしまい
下腹が出るとか、ヒップが平たくて大きく見えてしまう原因になるということなんですね。
見た目だけではなく、内臓が下がる（内臓下垂）と代謝機能にも影響し、脂肪や老廃物の
処理がうまくできなくなり体内に溜め込んでしまうことも肥満んの原因であったり、筋肉
と脂肪のバランスが崩れることでスッキリラインがなくなってしまうことにもなります。
なかなか説得力のある理論で、すぐにでも骨盤矯正をしたくなってしまう人も多いかも知
れませんが、その前に、どうしてあなたの骨盤が歪んでしまったのでしょう？
その原因がわからなければ、骨盤を矯正しても、そのうちまた歪んでしまうことになりま
すよね。実は、骨盤が歪む一番の原因は歩き方にあるのです。そこで、今現在のあなたの
骨盤の状態を知る簡単な方法をお教えします。
女性の場合はスカートが回るといった経験がある人は要注意です。つまり、歩いていると
スカートが時計回りにまわってしまう人は右の骨盤の後ろに歪みがあり、逆に回る人は右
の骨盤の前に歪みがあるということになります。同じような現象は首にかけたネックレス
にも現れますし、男性なら着ている服の襟首がいつも片側にずれてしまうといったことで
判断することができます。もちろん靴の裏の減り方でも容易に判断できますので、左右の
減り方が大きく違う人はまずは歩き方を変える必要があります。
骨盤を矯正する方法
骨盤と肥満が関係しているということで、骨盤矯正に関する方法もあちこちで見られるよ
うになりました。簡単なところでは「自宅でストレッチ」とか「骨盤体操」、本格的なと
ころでは「ヨガ教室」や「エステサロン」でもメニューとして取り入れられています。
しかし、もっとも基本的な骨盤矯正の方法は、正しい歩き方にあります。つまり、日常生
活で常にトレーニングできる環境は正しく歩くことなのです。週に１～２回のヨガ教室に
通ったところで、それ以外の時間がすべて骨盤をゆがめる環境にあれば、その効果はほと
んど無いに等しいのです。
人間も元は四足歩行でしたが、そこから二足歩行に進化した時から、すでに骨盤のゆがむ
下地ができていたのです。それが下駄や靴を履くようになって、これまで使っていた足の
指、足の裏、足底筋群をほとんど使わなくなってしまったことで、骨盤や背筋に至るまで
ゆがみが生じやすい環境が整ってしまったのです。
なので、骨盤矯正や背筋トレーニングをすることより、正しく歩くことで骨盤も背筋も正
しく鍛えられようにするのが根本的な「骨盤矯正」であり「背筋トレーニング」でもあり、
「ダイエット方法」ということになります。
ウオーキングなども、この正しい歩き方があって初めて効果があるもので、間違った歩き
かたでは、やればやるほどむしろ逆効果ということになるのです。
では、その正しい歩き方はどうすれば身に着くのかということになりますが、健康科学の
大権威、大阪大学名誉教授の大山先生が「ゆがみのないＢＯＤＹ」作りのために開発した
特許取得済みの足指パッドをつけて歩くだけです。
にわかには信じられないかも知れませんが、２０１９年のミラノコレクションにも登場し
ている５００万個もの販売実績をどう考えるかは、あなた次第です。