太る人の習性とは
美味しいものが食べたい、甘いものが食べたい、運動はしたくない、というの
が太る人の共通した習性のようですが、意外に本人はそれほど食べているとい
う感じがしていないんですね。（笑）
しかし、それが数カ月も続くと、ひとまわりもふたまわりも大きくなっている
自分に気が付くといったところかも知れません。
ふくよかになった自分の姿を見てショックを受けたとき、あるいはこれまでは
普通に着ていた洋服のサイズが合わなくなってしまったときなどに決心するの
がダイエットということになる訳ですが、たいていの人はその時点で間違いを
犯していることが多いんです。
つまり、他の人が解説するダイエット方法を自分に当てはめようとする訳です
が、それがたまたま合う人もいますが、たいていは食べ物の好みも、食べ方も
生活習慣も違うのに、同じダイエット方法でいいのだろうかという疑問です。
成功するダイエット方法
「これだけで１週間に◯ｋｇ痩せる」といったキャッチャーな言葉に魅力を感
じている人は、たいていは失敗します。また「ガマンする」という発想のダイ
エット法も必ず失敗します。
それは、「見るなと言われると、よけい見たくなる」という人間の習性で、ガ
マンを強いられると、よけいガマンできなくなるんですね。
なので、ダイエットを成功させるコツは「ガマンするではなく、別の何かをす
る」ということなんです。
例えば、「毎日ケーキが食べたい」を「いろいろな料理を食べたい」に変えて
みると、それほど大きな変化もなく挑戦してみようという気になります。
さらに、１週間続いたらご褒美に「ケーキを週１回食べよう」という楽しみを
追加しておきます。週１回だけど、とびっきり美味しいケーキを昼に食べると
いう最低限のきまりを作っておくのです。
すると不思議と週１回のケーキでもガマンできるようになってくるんですね。
でも、たまにはガマンできなくなって２回食べてしまうこともありますが、そ
こでも「後悔するのではなく、夕食を少し減らそう」という条件付きで認めて
あげると、意外にすんなりクリアできるものなのです。
このようなスタンスで、まずは１週間食生活を変えてみることです。
どのようなものでも、１週間続けてみるとそれは習慣になるもので、習慣にな
らないものはもともと体質に合わないことなので別の選択をすることです。
実は、この「ゆるゆるの条件」で始めるダイエットは不思議と効果があって、
１週間が経過する頃には「何としても食べたい」という気持ちが薄れてきます。
もちろん、他にも「ケーキの大きさを変えてみる」とか「ケーキの種類を変え
てみる」とか、話題のイヌリンを摂取してみるとか、各自で工夫してみること
で「ガマンしない」ダイエット法はいろいろあります。
なので、自分の習性に合う方法を選べばいいのです。
ダイエットのための運動方法
ダイエットのための運動でよく出てくるのがウォ―キングや筋トレですが、こ
れも「歩かなきゃ」では長続きしません。「歩くのは楽しい」という方向で、
まずは歩く楽しさにフォーカスすることです。万歩計を着けてみるとか、目的
の場所を調べて見に行くとか、運動より別の興味で歩くことです。
筋トレも「何回やる」ではなく、苦しくなったら「あと３回」というふうに辛
いという雰囲気を作らないことが長続きする秘訣なのです。
このようにして、ゆるゆるのダイエットでも数カ月試してみると、それまでは
到底無理だと思っていたことでも見事にクリアできている自分に驚くかも知れ
ません。
ダイエットとは、そのようにして自分の習性を活かし、無理なく苦痛なく、い
つの間にか食欲も好みも変わっていたというのが成功への最短距離なのです。
