抑えなけらばならない食欲とは
本来の食欲とは、何も食べない時間を長時間続けると、体内のエネルギーが不足し、それ
を補うために空腹感を覚えることです。しかし、世の中には「美味しそうに見える」「美
味しそうな香りがする」など、本質的な空腹感とは別の嗜好や経験に基づき喚起される食
欲があります。つまり、空腹でないのに食べてしまうことです。ストレスなどが溜まると
何か食べて解消するという「ストレス食い」なども同じです。
要するに、体が必要としていないのに食べたくなるという衝動（食欲）を抑えることがダ
イエットの本筋であり、本来食べなければならない食事を制限するようなダイエット法な
どは続くこともなければ成功することもありません。例え、人並み外れた精神力で成功さ
せたとしても、そこには今度は不健康に悩む自身の姿を見ることになります。
とは言っても、中には３食を大量に食べることで空腹感を埋めようとする人もいるかも知
ませんが、実はその食欲（空腹のため食べ過ぎてしまう量）を抑えることと、空腹でもな
いのに食べてしまう食欲をいかに抑えるかがダイエットの基本なのです。
空腹感による食べ過ぎを防ぐには
空腹でもないのに食べてしまう食欲は、ある程度は自身の意志で何とかできるのですが、
空腹感で食べ過ぎてしまう場合は、いったん食べ始めているだけに制御しにくいという問
題があります。そこで、そのような食欲をいかにして抑えるかが今回のテーマです。
まずは、食前、食中にはお茶に変えて「炭酸飲料」を飲むことです。何となくイメージで
きますね。胃が膨れて満腹感が先行しますので、食べ過ぎを予防できます。多少甘い飲み
ものでも、むしろ血糖値が上昇しやすくなりますので、食べ過ぎを防ぐことにもなります。
とは言っても、ガブガブ飲んではいけません。少しずつ飲むようにするのがコツです。
次に、食後はすぐに歯を磨くことです。ダイエットと関係なく歯磨きはした方が、口臭予
防や虫歯、歯周病予防にもなりますが、せっかく歯を磨いたのだから「食べるのをやめよ
う」という心理的な面でも食欲を抑える効果があります。
そして、意外かも知れませんが「睡眠をしっかりとる」ことです。睡眠不足になると食欲
をアップするホルモンが増えますし、前頭葉の機能が低下すると甘い物が欲しくなります。
更に、糖代謝機能も低下するといいますから、まさに睡眠不足はダイエットの敵というこ
とになります。
ただ、長年の習慣はなかなか改善が難しいというのは、世の中でダイエットに失敗してい
る人がどれほど多いかということを考えれば容易に理解できますが、それで納得していて
はいけません。本気でダイエットを成功させたいと思うなら、痩せるためのサプリメント
ではなく欲求を抑えるためのサプリメントなどを活用して食欲をコントロールできる体を
作ることです。
美しくなりたい、生活習慣病を予防したいなど、ダイエットの目的はさまざまですが、い
ずれの場合も「食欲に負けて食べ過ぎている」ことが主な原因ですので、その解決を先送
りにしたダイエット法はまちがいなく失敗することになります。
