年齢と体型の変化を知る
年齢とともに体型が変化することは当然のことですが、一般的に「体型が変化」したと意
識する場合は、自分にとって好ましくない方向に変化した時だと思います。そして、その
一番の変化は「脂肪がつきやすい体になる」ということです。
つまり、食べる量も生活スタイルも何も変わっていないのに体型だけが変化する訳ですね。
これは加齢による基礎代謝の減少で、従来のカロリーバランスが崩れた結果で、放置すれ
ば体型も崩れていくことになる訳です。
基礎代謝とは「呼吸」をしたり「心臓」を動かしたり、生きるために最低限必要なエネル
ギー消費のことですが、この無意識のうちに消費しているエネルギー量が全体の７割以上
と言われています。逆に言えば、掃除をしたり、仕事をしたり１日中一生懸命働いてもわ
ずか２割以内のエネルギーしか消費していないということになります。
なので、太りにくく痩せやすいという理想の体は「基礎代謝量」をいかにキープするかと
いうことになります。
すると、その基礎代謝はいつごろから減り始めるのかが気になりますよね。知らなきゃ良
かったと思うかも知れませんが、やはり知っておくべきですので書きますと「女性１５歳
男性１８歳」くらいがピークで、その後は低下する一方と言われていますので、成人式を
迎えるときにはすでに体の老化は始まっているということになります。
だからと言って急激に体型が崩れていく訳ではありませんが、２０代ではすでに老化が始
まっており、それが顕著にあらわれてくるのが４０代です。このころになると年々崩れて
いくボディラインにため息をつく毎日なんて人が多いといいますが、その原因は女性ホル
モンの減少です。これまで基礎代謝などの衰えで蓄積しやすくなった脂肪の代謝を促進さ
せ、かろうじて体型を維持してきたエストロゲンの働きが減少することで、いよいよ現実
と向かい合うことになる訳です。
さらに、日本人の約９割が猫背を自覚していると言われますが、そこに脂肪がつくことで
一気におばさん体型に変化していくことになるのです。
４０代からは体型の維持
脂肪が蓄積しておばさん体型に近付くと、何とかして食い止めようとダイエットなどで最
後のあがきをする人も少なくありませんが、無理なダイエットはかえって老化を早めます。
もちろん若い頃と同じように食べていたのでは話になりませんが、年齢相応の食事量は普
通に確保し、自然に筋力を強化するように努めます。自然にというのは筋トレジムに通う
のではなく、日常の生活で「階段を上る」「歩く」といった自然に筋力がつくような生活
をすることです。
基礎代謝の低下は筋力の低下と同時に進行すると言われていますので、まずは筋力を維持
することです。結果として、それはカロリー消費や血流の改善にもつながりますので美容
にも健康にも良い効果が期待できます。
またサプリメントなどを活用する場合は、痩せる目的のものではなく、イソフラボンなど
を中心にした女性ホルモン「エストロゲン」を補うタイプのものにしましょう。
４０代からの美容の悩み、健康面での不調のほとんどは女性ホルモンの減少と関係してい
ることは、ここにも書いてありますし、他の美容・健康サイトでも書かれている通りです。
なので、個々の対策より、その大元になっている女性ホルモンに代わる成分を補給するこ
とが中年以降の悩み対策の「王道」になります。