１．肥満と食品添加物
私たちの生活に食品添加物が必要かどうかは別の問題として、ダイエットを成功させたい
と真剣に考えている人は、一度この食品添加物に注目してみると良いかも知れません。
もちろん、現代の日本人の食生活で、食品添加物を完全に除くというのはかなり難しいこ
とですが、せめてヨーロッパ基準に近いレベルにすることができれば、ダイエットや健康
に関しては、かなり良い効果が出ることはまちがいありません。
政府や食品添加物肯定派の人によれば、食品に含まれる添加物は、食品を長持ちさせ、毎
日食べても人体に害がないようなレベルを基準にしていますということです。しかし、ひ
とつひとつの食品はそうであっても、１日に１種類を１回適量を食べるだけという人はま
れで、かならず複数の食品を複数回食べています。この時点ですでに人体に害のないレベ
ルではなくなっていて、多少なりとも影響が出るという意味でもあるのです。
食品添加物がなぜ健康やダイエットに良くないのかと言うと、添加物を摂取し過ぎること
が活性酸素を発生させたり、腸内環境を崩す原因になるからです。つまり、合成保存料は
雑菌の繁殖を抑え、食品が腐敗するのを防ぐ働きをしますが、それは同時に私たちの内臓
が必要以上に酷使され、腸に入れば腸内細菌の数も増やすことを妨げ、腸内環境の悪化を
招くことになります。
活性酸素発生、腸内環境悪化といった言葉からすぐに思い出すのは、免疫機能の低下や老
化ですね。健康を害し、老化を促進すれば、不健康で太る体質になってしまうのです。
同様に、肥満の原因になるという理由で敬遠される、砂糖を使わないというタイプの食品
も多く出ていますが、それに代わる人工甘味料は安全かというと、カロリーという面では
利があるかも知れませんが、こちらも腸内環境を崩す大きな原因になるという研究発表が
されています。
実際のところ、私も完全に食品添加物を排除している訳ではありません（不可能だから）
が、ヨーロッパレベルまで添加物の量を下げる工夫をしたところ、以前より多く食べてい
るのに、体重は若い頃のレベルまで自然に落ち、手荒れがなくなり、肌がみずみずしくな
り、汗をよくかくようになり、何がどのようにということではなく、体質そのものがジワ
ジワ変化しているのが１週間単位で実感できています。
２．食品添加物の取説
食品添加物をグンと減らすためには、コンビニやスーパーで売られている弁当やおにぎり
などの出来合い食品、カップ麺などのインスタント食品、調理不要といったレトルト食品、
ハンバーグなどのファストフードといった類はできる限り敬遠して、自炊することです。
同じような理由で、今回は取り上げませんでしたが、農薬も腸内細菌のバランスを崩す原
因になりますので、しっかりと洗ってから使用するようにします。
また、日本の水は安全と言われていますが、だからと言ってガブガブ飲んで良いというほ
どのものでもありません。確かに殺菌剤を多用しているので細菌面ではクリーンかも知れ
ませんが、その分、殺菌剤などが体内に入ればやはり無条件に良いというものでもありま
せん。せめて、口に入れるときは浄水器などでろ過したものを使うことをおすすめします。
そして、ここからは各人の経済事情もあるため、必ずというものでもありませんが、でき
れば好ましいという意味で、無農薬栽培の野菜、合成飼料ではなくこだわりの飼料で育て
た鶏の卵、牛や豚の肉（輸入肉はできればＮＧ）といったところになります。
この場合も、完璧にやらなけらばならないとか、絶対無理だから、とかいうのではなく、
少し柔軟に考えて、ホルモン剤で育てた牛や豚の肉に、大量の防腐剤を振り掛けたものよ
り、合成飼料であっても間接的に含まれる卵の方がまし、といった判断基準で、自分の財
布に合った選択をして、少しでも安全な方を選ぶようにして下さい。
たった、これだけのことを意識するだけでも、食べる量を減らしたり、運動をしたり、サ
プリメントを飲んだりしなくても、十分な手ごたえを感じるはずです。もちろん、食べ過
ぎや運動不足を推進している訳ではありませんので、誤解のないように。
最後に、私も実践していますが、防ぎきれない食品添加物はできるだけデトックスするこ
とです。その方法は、お茶を変えてみて下さい。クロロフィルが含まれているものなら、
特にどのお茶というものでもありませんが、私のおすすめはヨモギ茶です。ヨモギのクロ
ロフィルは分子が非常に細かいので、腸のヒザの奥に入った重金属などのデトックスにも
良いと言われているだけではなく、昔から漢方薬としても使われていたり、日本でも古く
からお灸に使われるモグサがヨモギであることから見ても信頼性はかなりあります。
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