手の使い過ぎによる指・手首の関節痛(腱鞘炎)の改善方法

手の使い過ぎによる指・手首の関節痛(腱鞘炎)の改善方法

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1.腱鞘炎が発症する原因

腱鞘炎はバネ指とも言われますが、骨と筋肉をつなぐ「腱」と腱を包む「腱鞘」という組
織がこすれ合い、炎症が起きることで「腫れ」や「痛み」が生じることを言います。主な
原因は、手を使い過ぎることで「腱鞘」が厚くなったり、硬くなったりすることによるも
のですが、加齢にともなう腱鞘の老化も関係していると考えられていて、この場合は特に
指や手首を酷使していなくても発症することがあります。

手の指を曲げたり伸ばしたりできるのは、手指の骨と筋肉をつなぐひものような「腱」が
動くことによるものです。そして、腱が骨から離れてしまわないように、ところどころに
ズボンのベルト通しのような「腱鞘」という組織で押さえられていて、指を動かすたびに
「腱」が「腱鞘」のなかを往復運動するようになっているのです。そのときに、腱鞘が何
らかの原因で腫れたり、厚くなっていて、腱と腱鞘がこすれ合うことになると、炎症が起
きて腱鞘炎になるのです。

           

さらに悪化すると、腱の通りが悪くなることで、腱の一部にも炎症が生じて腫れてしまう
ことがあります。つまり、指を動かそうとすると、狭くなった腱鞘を太くなった腱が通過
することになりますので、スムーズに指が動かなくなりますが、無理に力を入れると腱の
腫れた部分がカクンと跳ねるように腱鞘を通過します。この症状がバネの動きに似ている
ところから「バネ指」と呼ばれています。

腱鞘は手首の親指側にも存在しますので、同じような症状は手首にも起こります。この場
合の腱鞘炎のことを「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」と言い、親指を動かすときに強い
痛みが出ることになります。

2.腱鞘炎の改善と予防法

仕事でキーボードを操作している人やピアノ演奏をする人など、常に手首や指を酷使して
いる人や、物を強く握るようなスポーツをしている人、また最近ではスマホを1日中操作
しているような人が腱鞘炎になったら、できるだけ手首や指を動かさないようにしたり、
指を反らすようなストレッチなどをして、湿布などで炎症を鎮めるようにします。指を使
う仕事の人は厳しいかも知れませんが、サポーターなどを使ってできるだけ悪化させない
ようにしましょう。

基本的には自然回復を期待することになりますが、症状が強い場合は病院へ行く人も多い
と思います。病院では、鎮痛剤や炎症を押さえるステロイド薬を注射することもあります
が、それでも改善しない場合は、狭窄した腱鞘を切り開く手術を行うこともあります。

一般的に、腱鞘炎は女性に多い傾向がありますが、手指をよく使う人の他にも、特に更年
期以降の女性、妊娠・出産期の女性、糖尿病の人、人工透析を受けている人、関節リウマ
チの人に起こりやすいと言われています。

             

予防法としては、指や手首がオーバーワークになりがちな人は、できるだけ手を休めるよ
うにすること、1~2時間に一度くらいは休憩を入れて軽く指のストレッチなどを取り入
れるようにしましょう。

また、腱鞘炎とよく似た症状が見られるものに「変形性指関節症」というものがあります。
指の関節に腫れや痛みが出るところはよく似ていますが、指が変形する点が違います。指
の第一関節に起きる「へバーデン結節」、親指の付け根にある関節に起きて、物をつかん
だり、ビンのふたを開けるときに痛みが起きる「母指CM関節症」が多いようです。


 

 

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