足が痙攣を起こす原因
年齢とともに足がつりやすくなった（痙攣）という人も多いかも知れませんね。どの部分
が痙攣しても気持ちの良いものではありませんが、車を運転しているときに右足の裏が突
然痙攣したら、それは痛いとか、気持ち悪いとかいうレベルではなく、大惨事につながる
恐れもあります。
まぁ、多くの場合は数分程度で治まりますので、一過性の場合は慌てず慎重に対処すれば、
特に心配するようなものでもありませんが、痛みをともなう痙攣が頻繁に起こるような場
合は、神経内科や脳神経外科を受診することをおすすめします。
足で痙攣する場所は、他にも、ふくらはぎ、足の側面、指、甲、すねなどが一般的によく
経験されるところですが、その原因は伝達神経の不調による筋肉の過剰な収縮です。
では、その伝達神経の不調はどうして起こるのかと言えば、スポーツで足を激しく使う（
若い人に多い）とか、特に激しくなくても、慣れない靴を履いてジョギングを始めたとか、
１日中ハイヒールを履いて仕事をしているといった感じで、足の疲れによるところが大き
いのですが、意外に気付きにくいところに原因がある場合もあります。
それは、加齢による筋力低下、偏食によるビタミン、ミネラル類の不足、水分の不足、動
脈硬化や座り仕事による血行不良からくる冷えやむくみなどです。特に水泳などで長く水
に浸かっているとよく痙攣を起こします。
痙攣時の対処と予防法
足がつりそうになったら、そのままの状態から、つりそうな場所が平らになるようにして
しばらく様子を見ます。それで治まれば、少しずつ元の状態にもどしていきます。
痙攣してしまったら、まずは深呼吸をして、体をリラックスさせて、全身の筋肉の緊張を
和らげます。次に、痙攣している箇所の筋肉をゆっくり伸ばします。やがて痛みが治まっ
てきたら、痙攣箇所をマッサージして筋肉をほぐします。
普通は、これで何事もなく終わり、健康な人にも起こり得る症状なので、特に心配するこ
ともありませんが、それが頻繁に起こるような場合は、他の病気が原因になっていること
もありますので、医療機関で診察してもらいましょう。
予防法としては、中高年からは筋力の低下や血行不良が原因であることが多いので、筋力
アップや血流改善につながるようなストレッチやウォーキングなどを日常的に取り入れま
しょう。
体の冷えや筋肉疲労を回復させるため、入浴は湯船にしっかり浸かって全身を温めたり、
水分補給やミネラル・ビタミン類が不足しないような生活をしましょう。特に、ゴルフや
ジョギングなど汗をかく運動をするときは、水分をまめに補給したり、外食やインスタン
ト食品が多い人は、ビタミンやミネラル類が不足しがちですので、サプリメントなどを利
用するのも良い方法です。
また、少し余裕のある人にはフットマッサージャーがおすすめです。これは正直投資価値
があると思います。特に、立ちっぱなしや座りっぱなしでの仕事をしておられる人には使
って後悔しない優れものかと思います。
女性の皆さんは、足の爪や肌には注意を払う人が多いですが、筋肉にはあまり関心がない
ようですし、一般的な男性の場合は、怪我をしたり、痙攣をしたり、何らかの不具合が生
じるまでは気にもかけないという人も多いようです。
ここにたどり着かれた皆さんは、おそらく痙攣だろうと思いますが、これを機にぜひ足の
健康にも注意を払うようにして下さい。
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