１．腰痛と血流の関係
レントゲンやМＲＩなどの検査をしても特に異常が見つからず、原因がはっきりしない腰
痛（非特異的腰痛）で悩んでいる人は多くいます。ただ、これは現在の検査技術では分か
らないような僅かな変化が体の中で起こっていて、それを見つけることができないだけの
ことなのです。
具体的には、腰の筋肉のこり具合や血流・筋力の低下、姿勢の悪さ、精神的に受けたスト
レスなどの僅かな変化は、いくら優秀なＭＲＩやＣＴでも見つけることが困難なため、原
因不明のまま、原因がはっきりしている腰痛（特異的腰痛）と区別して非特異的腰痛とい
う名前が付けられて、事実上の放置ということになり、症状が慢性化してしまうのです。
その代表的な症状が、筋・筋膜性腰痛と言われるもので、腰の筋肉や筋肉を包む筋膜によ
る腰痛です。ギックリ腰のような激痛が走り、動けないような痛みが出ることもあります。
これは、日常生活における姿勢の悪さなどにより、腰の筋肉の血流が悪くなることで腰痛
が発生します。すると、痛みのため腰を動かさなくなり、さらに腰の筋肉の血流が悪くな
って、筋肉が硬くなったり、筋力が低下してしまいます。つまり、新たな腰痛の原因を作
ることになってしまうのです。
このようにして、痛みが長引くと、精神的にもダメージを受けることになり、そのストレ
スがまた血流を悪くするといった悪循環で、腰痛が慢性化してしまうのです。
２．非特異的腰痛の改善
非特異的腰痛（原因不明の腰痛）と診断されたら、まずは全身を温めることです。ただし、
重たい荷物を持ったり、無理な体勢をとったりしたときに、筋肉を損傷して発生する急性
の腰痛では、温めると逆効果になりますので、慢性の腰痛限定の方法です。
具体的には、入浴は湯船に浸かってしっかり温まる、寒い日の外出や、夏の冷房で腰が冷
えやすい環境にある人は、カイロや薄手の腹巻・インナーなどで対策をします。
血流の改善には、筋肉を伸ばすストレッチなども上手に取り入れることで、改善を試みた
り、基本的な姿勢に問題がある場合は、そちらの改善も心掛けるようにします。
慢性的な腰痛持ちの人によくある間違いは、湿布や消炎鎮痛剤などを使って痛みを押さえ
ることです。私たちの体が、痛みや熱を発するときは、自己治癒力の働きで、悪いところ
を自分で治そうとしているときです。そこを無理やり冷やしたりして血流を下げてしまう
と、自己治癒力まで低下させてしまうことになり、結果的に腰痛が改善されなくなってし
まいます。
また、腰痛をかばうあまり、背中や脚などに疲労が溜まるような生活をしていると、腰以
外の場所も痛み始めたりすることもありますので、必要以上に意識しないで、普通に体を
動かすことが大切です。
そして、多少のお金をかけられる人は、ヒュウガトウキというお茶を試してみて下さい。
昔から「神の草」と呼ばれているほど有名な薬草の１種ですが、血流関係では古くから評
価の高い薬草です。
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