毛髪と食事習慣
人間の体は食べたものから作られているということは、誰にでも理解できると思います。
つまり、髪の毛も人間の体の一部ですから、食べ物によって作られているのです。
しかし、現実に薄毛になると、育毛剤や育毛サプリなど、食べ物とあまり関係のない方向
に進む人が多いようです。まぁ、それはそれで間違いという訳でもありませんが、髪の毛
は食べ物で作られるという意味とは少し違います。
では、髪の毛に良い食べ物を食べれば、すぐに髪が増えるかと言えば、それも違います。
まだ、薄毛になる前の段階なら、髪の毛に良い食べ物を食べることで、髪のツヤやハリに
ほどなく反映されて、何となく納得できることが多いですが、薄毛になってしまうとすぐ
に目立った変化が現れにくくなります。
髪の毛に良い食べ物もあれば、逆に悪い食べ物もあって、長い年月をかけて現れてきた症
状が薄毛ということですので、髪に悪い影響を与える食べ物の方がより多く、長期間にわ
たって食べ続けられてきた結果なのです。
薄毛を進行させる食べ物とはどういうものかと言うと、糖分の多いもの、ファーストフー
ド、インスタント食品、過剰飲酒などがその代表です。理由はあえて言うまでもなく、す
べて健康上も良くないとされている食べ物です。
特に、糖分は生命維持に必要な栄養素でもあり、何となく曖昧に多いとか少ないとかいう
判断基準で考えますが、ほとんどの人が過剰摂取状態にあります。ＷＨＯの２０１５年度
の指針によると、普通の成人で３０ｇ／日ということになっています。
ジュース１本で約６０ｇですから、それだけでも過剰摂取ということになりますが、そこ
にご飯や、パン、麺類など、主食とされているものはすべて糖質なんですね。
インスタント食品やファーストフードも、糖質と脂質、防腐剤などの添加物で成り立って
いますので、髪にも体にも良い理由がありません。
アルコールは髪にとって悪い成分というより、分解されるときに髪の成分となるアミノ酸
やビタミンを大量に消費することで問題があるのです。
このような食事を長期間にわたり摂取することで、薄毛になる原因物質が蓄積されて、や
がて薄毛という症状が現れるのです。ただ、人間の体には、そのような原因物質を排除す
る機能もたくさんありますので、個人差がありますが、数カ月から数年の期間を経て蓄積
された結果、薄毛になっているのです。
毛髪を増やす食事
髪の毛の成分は、タンパク質で約９割を占めています。当然のことですが、良質のタンパ
ク質を摂取することが大切です。具体的な食品では、大豆・卵・牛乳・牛肉・豚肉・鶏肉
・魚類あたりが育毛効果の高い食品になります。
ビタミンは多くの種類がありますが、育毛に欠かせないのがビタミンＡ、ビタミンＢ群、
ビタミンＥです。ミネラルもいろいろありますが、髪の毛と言えば有名なのが亜鉛ですね。
実際その通りですが、ビタミンＣやクエン酸と同時摂取で吸収効果が高くなります。
ただ、薄毛になるまでも長期にわたる猶予期間があったように、復活するまでにも同じ程
の時間が必要になりますので、気長に継続することが大切ですし、再度薄毛にならないよ
うに生涯継続するといった気持ちで臨むことです。
とは言っても、その薄毛が復活するまでが厳しい視線を浴びることになって辛いですよね。
そのような時は、隠してしまうのも１つの方法です。邪道だと思う人もいるかも知れませ
んが、それで精神的な安らぎが得られるなら、それもアリかなと思います。
同時に、早く自分の毛だけで人前にでることができるように、育毛にも真剣に取り組む刺
激剤としての役割もあります。
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