薄毛になる原因とは
俗に「薄毛家庭」と言われるように、薄毛は遺伝と考える人が多いですが、これは男性ホ
ルモンが男性ホルモン受容体（レセプター）と結びつくことで髪の成長が止まってしまう
ことによる影響とされています。この場合、後頭部や側頭部にはレセプターが存在しない
ので、薄毛にならず残っていることが多いと言われているのです。
しかし、この遺伝子はＸ染色体上（母方）に存在するもので、母方の家系に薄毛の人がい
る場合は、多少の影響を受けることになりますが、薄毛の原因はそれだけではありません
ので、むしろそのような遺伝子を持っている人は「危機感を持って薄毛対策をする」こと
で、案外一般的な人より薄毛になりにくかったりもします。
具体的には「食生活」や「生活習慣」を見直してみることです。他の部位と同じく「髪の
毛の成長」も主に夜に進行しますので、昼夜逆転の生活をしているようではいけません。
また。髪の毛にも当然必要な栄養素がありますので、暴飲暴食やバランスの欠けた食生活
をくり返しているようでは、抜け毛や薄毛になるのがあたりまえです。
そして、円形脱毛症を経験をしたことがある人も多いと思いますが、髪の毛の成長を妨げ
る大きな要因に「ストレス」があります。これは、ストレスで筋肉が硬くなり血管が収縮
して血行不良になることによるものです。もちろんストレスは髪の毛だけではなく、病気
の原因のほとんどはストレスが関係しているとも言われていますので、ストレスがたまり
やすい傾向にある人は、自分流の解消方法を見つけることも薄毛対策の大きなテーマです。
あと、薄毛対策と言うと、必ず出てくるのが「頭皮ケア」ということで、シャンプーや育
毛剤の得意とするところですが、それはそれで大切なことでもありますが、それ以上に、
男性の場合は「雑な洗髪」「チカラ任せの洗髪」により、頭皮環境を損ねている人が多い
と言われています。なので、シャンプー選びの前に、自分の髪や頭皮に合った正しい洗髪
方法を身に着ける必要があります。
育毛剤を使うなら
世の中には多くの育毛剤が売られていますが、その割には「効果」が賞賛される製品がほ
とんどないような気がします。その理由は、育毛剤そのものではなく、「薄毛になる原因」
でも述べたように、遺伝や育毛成分の前に、生活習慣や食生活の問題があり、更にはスト
レス、洗髪方法などに問題がある人が多いからです。
なので、本気で育毛を考えるなら、これらの薄毛の原因を解決することなく、いくら高価
な育毛剤を使ってみても、ほとんど効果は期待できないということなのです。
そして、条件が整った上で育毛剤を使用するなら、単純に「血流促進」に重点を置いてい
る育毛剤をおすすめします。
なぜなら、すべての体調管理の原点がそこにあり、少なくとも育毛の原理をよく知ってい
る人が開発すれば、そのようになるからです。
成人の約２５％は薄毛と言われていますが、何もしなければ、ほとんどの人が加齢ととも
に深刻な悩みに直面することになります。
薄毛は遺伝だからとあきらめている人、まだまだ薄毛とは無縁だと考えている人、それは
どちらも正しくはありません。まずは、今できることから、とりあえずは始めてみる気持
ちになることが「最強の薄毛対策」と言えるのです。
