女性の薄毛が増えている理由
薄毛というと中年以降の男性というイメージですが、どういう訳か最近は女性
にも薄毛で悩んでいる人が多いと言われます。
スマホ片手に優雅に生活しているように見えるのですが、日本人の国民調査に
よると、半数の人がストレスを感じ、特に２０代、３０代の８０％近い女性が
ストレスを感じているというのです。
実は、このストレスが男性型脱毛症の主な原因と言われていて、ストレスは副
腎皮質ホルモンの分泌を活発にし、男性ホルモンが活性化されると頭頂部が薄
くなるということなんですね。
特に身内に髪の薄い人がいるなど、遺伝的に薄毛の因子を持っていて、最近ス
トレスを感じているという人は要注意ということになります。
女性の薄毛は「男性型脱毛症」「休止期脱毛症」「加齢変化」の３つに分類さ
れますが、血液検査で異常がある場合には「休止期脱毛症」と診断され、その
原因となる病気の治療が優先されることになります。
男性型脱毛症と加齢変化は、血液検査で異常がない場合の診断で、病気ではな
いということになります。皮膚科でも美容皮膚科でも病気以外の薄毛治療は保
険適用外であることが多く、長期にわたるため、自費で治療するという人はそ
れほど多くないと言われています。
一般的には、このような事情も絡んで女性の薄毛が進行しているのですが、そ
れ以外にも若い女性が薄毛になる原因があります。
若い女性に多いのが、ダイエットなどによる鉄欠乏性貧血からくる鉄や亜鉛の
不足、血行を悪くする喫煙、夜更かしによる睡眠不足なども髪の毛の成長に大
きく関係していてるのですが、これらの要因もストレスと少なからず関係して
いると言えます。
薄毛を予防する生活習慣とは
薄毛になる原因がわかっているなら、その逆が予防ということになるのですが、
ときどき迷信のような説も出てくることがありますので、そのようなものには
惑わされず、しっかりとした予防法を身に着けておきましょう。
まずは、栄養バランスのとれた食事ですが、ある特定の食材に育毛効果がある
というような話は、科学的な根拠に乏しいことが多いので、髪に良いというよ
うな食材ばかりを食べるより、過度なダイエットなどによる栄養失調を防ぐと
か、不足しがちな栄養素をサプリメントで摂取するとかを考えるべきです。
そして、髪の成長の妨げになる自律神経や内分泌系の乱れを防ぐために、スト
レス、寝不足などを解消して生活のリズムを整えることです。
顔の紫外線対策はバッチリでも頭皮は忘れているということもよくありますの
で、帽子や日傘で頭皮も守るようにしましょう。
頭皮の血行を良くし、髪の成長を促すと言われる頭皮マッサージをしましょう。
最後に、意外に盲点になっていると思われるのが、育毛剤を利用するというこ
とです。育毛剤は髪が薄くなってからという人が多いですが、美容液はシミが
増えてから塗るでしょうか？
もちろんシミやシワができてからという人もいますが、大半の人はシミやシワ
ができないように美容液で予防していると思います。髪の毛だけ薄くなってか
らで良いという不自然な考え方の方がおかしいのです。
ストレスを感じるようになったら、ストレスの解消と同時に育毛剤も使用して
というより、育毛をストレス解消の手段とするくらいでも良いのかなと思いま
す。髪のボリュームや薄毛に悩まない、朝ぺちゃんこではなくスカッと決まる
髪型でストレスなくスタートすることこそ薄毛対策の王道と言えるんですね。
特に、薄毛の遺伝子を持っている人にはおすすめです。
ぜひ、実践してみて下さい。
