シミができるとは
紫外線を浴びるとシミができるということはもう誰でも知っていることですが、それは皮
膚の細胞を守るための手段としてメラノサイトがメラニン色素を作るためです。なので、
それを無くしてしまうとシミ以上に問題が出てくることになりますが、要は、過剰に生産
されて肌に残ってしまうことを避ければいいのです。
と言っても、今、シミが出来て悩んでいるということは、もうすでに過剰な色素が蓄積さ
れているということなので、「過剰なメラニンを消すことと、メラニンを過剰に作らせな
いようにする」ということがシミを消す方法になります。
メラニンを過剰に作らせないためには、もうご存知の紫外線対策をすることですが、過剰
に出来てしまって蓄積されたメラニン色素を消す方法は、一般的にはハイドロキノン、ト
レチノイン、レーザー、リジュビネーションの４つの方法がありますが、トレチノインは
日本では認可されていない医薬品ですので、ハイドロキノンかレーザー治療のなかでも低
出力で行うリジュビネーションが一般的ということになります。
そして、最近注目されているものに、美白成分をナノ単位の小さな分子にして皮膚の奥の
メラノサイトに直接作用するという化粧品などがあります。
本質的なシミの消し方
シミと言ってもその種類は複数あり、雀卵斑（そばかす）、肝斑（かんぱん）、花弁状色
素班、老人性色素班などがその代表ですが、なかでも最も多いのが日焼けシミとも呼ばれ
る老人性色素班です。４０歳前後でシミを意識し始める人が多く、紫外線に当たる時間が
多いほど増えたり濃くなったりするタイプのシミですが、セルフケアでも消せる可能性の
あるシミということで、一般的に「シミ対策」などで紹介される中心的なものです。
シミを消すと言われる塗り薬にはハイドロキノンとトレチノインがありますが、いずれも
効果が高い分、刺激も強く、使い方を間違えば逆に肌トラブルの原因にもなりますので、
一般的には医療機関での処方箋に従って使用するのが基本です。
ときどき、ハイドロキノンが配合された化粧品も見かけますが、化粧品に使えるハイドロ
キノンは２％以下と定められていて、シミを消す効果があると言われる４％以上の濃度の
ものは医療機関でのみ提供されることになります。
そして、最近、注目されているのがシミ消しとしての医薬品で「肌のターンオーバー」の
正常化を促すことで、肌本来の機能を使ってシミを徐々に薄くし、最終的には消してしま
うというものです。
時間は多少かかりますが、肌の代謝による自然のシミ消し方法で、最も低価格でリスクの
少ない方法としておすすめできます。サプリメントとは違って厚生労働省の認可を受けた
本物の「医薬品」ですので、その効能・効果・安全性に関してはまさしくお墨付というこ
とになります。
しかし、いずれの方法にしても、まずは前提になる紫外線対策は十分にする必要があるこ
とは言うまでもありません。もともとは紫外線のダメージから肌を守るための必要物質と
して産出されたもので、美容面からは敵視されても肌細胞のためには必要なものでもある
のです。問題は、必要以上に作り過ぎないようにすることで、そのためには紫外線対策は
絶対条件ということになります。
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