1.糖尿病の初期症状とは
糖尿病は発症していても前兆がないことが特徴と言われるように、初期の段階ではほとん
ど自覚症状らしいものは現れません。ただ、糖尿病を意識していると、進行状態に従って
すこしずつ変化に気付くようになります。
疲れやすい、喉が渇く、尿の回数・量が多くなる、といったことですが、これも気になら
ない人も少なくなく、進行して体重が急激に減る、手足にしびれ症状が出るといった段階
になると、ようやくどこかおかしいと感じるようになるケースが多いようです。
この段階で、しっかり糖尿病と向き合って、血糖値をコントロールする術を身につけなけ
れば、やがて重症化して、網膜症・腎症・神経障害(3大合併症)などの病気を引き起こ
すことになるのです。

糖尿病になる原因の主なものとしては、糖質(炭水化物)の摂り過ぎというのが一般的な
考え方で、それと一緒によく取り上げられる運動不足はそれほど大きなウエイトではあり
ません。どちらかと言えば、運動より加齢によるところの方が大きいような気がします。
高齢(50歳以上)になると、いわゆる内臓の機能低下(老化現象)でインスリンの分泌
量や効力が減少します。つまり、血糖値をコントロールする力が弱くなるのです。さらに
筋肉量も減りますので、消費エネルギーも減少します。しかし、あまり低下しないのが食
欲で、糖質(エネルギー)の消費量が減少し、血糖値の調整機能が低下しているのに、食
事の摂取量だけが若いころと同じというのでは、血糖値が上がって当たり前なのです。
実際、60歳を過ぎた人では、健康診断を受ければ、かなりの人に糖尿病の疑いがあると
言われていますので、加齢による影響はそれほど大きなものなのです。
2.糖尿病の予防と改善法
現在、すでに糖尿病と診断されて慌てている人も、まだ糖尿病の気配がないと安心してい
る人も、糖尿病の予防も改善も「血糖値のコントロールの仕方」を習得することが最強の
対策になります。
極論を言うと、20代の食生活をそまま60代まで続けていたら、かなりの確率で糖尿病
になります。摂取カロリーと消費カロリーから考えれば誰にでも解りますね。これは極端
な例ですが、要は、この摂取カロリーと消費カロリーの自己管理の仕方を覚えることが大
切なのです。

糖尿病だから甘い物はNGというのではなく、甘い物を食べた分、その日の食事でごはん
やパン、麺類などの炭水化物を減らせば良いのです。つまり、そのコントロールの仕方を
自分の体に合わせることができるようになれば良いのです。病院ではその調整を薬や注射
でする方法を教えてくれますが、それでは数字の上での調整は可能ですが、根本的な解決
にはなっていないので、生涯、通院しながら生きていくことになります。
とは言っても、それが出来ないから糖尿病なんですよね。そこで、特別なヒントをだしま
すので、今日から始めてみて下さい。
記憶力の良い人は20代のころの体重を思い出して下さい。思い出せない人は、持ってい
るズボンの中で、もっともウエストの細いズボンが無理なく履けるところまで体重を落と
してみて下さい。病気の心配がなかったころの体重に近付け維持することを目標にするの
です。ボクシングで言えばライト級(約62kg)が成人男性の平均体重と言われていま
すので、そこを目指してみるのも良いかも知れません。
中年以降に太ったという人には厳しい試練かも知れませんが、頑張って実現できたときに
は、おそらく血糖値の心配をすることもないはずですし、例え、基準値を多少オーバーし
ていても、合併症などの心配をするレベルではないはずですので、まずはしっかり体重管
理ができることを目指して下さい。