１．骨盤の歪みが原因の症状
腰痛の原因はいろいろありますが、その基本的なところに「骨盤の歪み」があります。ま
っすぐに立って正面から見ると、肩、膝、腰の高さが左右で違っていたり、前後に捻られ
たように見える場合は身体がゆがんでいることになります。
身体がゆがむ原因としては、デスクワーク、パソコン操作、車の運転などの仕事が関係し
ている場合や足を組んで座ったり、片足に体重をかけて立つといった習慣、仕事やスポー
ツなどで同じ方向に身体を捻ることが多いことなどがあります。これらの要因に運動不足
や加齢による筋肉の衰えが加わると骨盤にゆがみが生じることになるのです。
結果として、骨盤や背骨にゆがみが生じることになると、それを補正するために、肩や腰
の筋肉に負担がかかり緊張状態になって、血流が悪くなって肩こり・頭痛・腰痛を引き起
こすことになります。これが慢性化すると腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、坐骨神経
痛などの原因になったりもするのです。
ただ、骨盤は上半身にも下半身にも関係していますので、下半身のむくみや冷え、О脚・
Ｘ脚の原因になったり、代謝機能が低下して内臓不調や肥満の原因になったりもします。
また、骨盤と言えば出産との関係が大きく、女性は妊娠中から出産後まで骨盤への影響は
かなりのものになりますが、この場合の骨盤の歪みは、基本的には自然に回復するように
なっています。しかし、普段から姿勢の悪い人や骨盤を歪める要素を多くもっている人は
戻りにくいと言われていますので、特に女性の場合は外見的にも良くないので、日頃から
正しい姿勢で生活することを心がけて下さい。
２．骨盤の歪みのセルフケア
骨盤の歪みは、日常生活の過ごし方によるところが大きいので、骨盤の歪みを改善するの
も日常生活の過ごし方次第ということになります。つまり、セルフケアが可能ということ
です。そこで、まずは自身の姿勢を正すことから始めてみましょう。というと、歩く姿勢
や座る姿勢をイメージする人が多いと思いますが、もちろんそれは大切なことでもありま
すが、普段の何気ない姿勢「立っているときの重心の偏り、座るときの足組、かばんやシ
ョルダーバッグがいつも同じ手・肩になっていないか」といった日常の何気ない姿勢にも
しっかり注意して下さい。
次に、いくら正しい姿勢を心がけていても、それが正しい姿勢になるかどうかは筋力によ
るところが大きいのです。なので何らかの運動をすることを習慣化して下さい。特に筋ト
レでなくても、有酸素運動やストレッチといったものでも可能ですので、継続できるもの
を選ぶようにして下さい。
大幹の筋力を鍛える方法として知られているのが「スクワット」で、何となく形は想像で
きると思いますが、この場合は「足首の向きと膝の向きがずれない（膝が外に向いたり内
に向いたりしない）ことと、膝の位置がつま先より前にでないこと」が大切です。そして
手軽にできる運動の代表ウォーキングもおすすめの方法ですので、できれば両方を上手に
実践してみて下さい。
ほとんど変わらないので人目も気になりません。
