１．溶解性マイクロニードルとは

最近は美容関係でもよく目にするようになった溶解性マイクロニー
ドルパッチとは、ヒアルロン酸などの生体内溶解性ポリマーを基材
とした極小の針に有効成分を含ませ、皮膚に貼付することで、直接
皮膚の内部に必要成分を投与するというもので、もともとは医療の
分野で研究開発されたものです。
 
　　　　　　　
 
単に皮膚に塗布するだけの貼薬とは違って、皮膚の内部で溶解して
成分が吸収されるため、その効果には大きな違いがあります。
 
本家の医療分野では、使われる医薬品の成分にいろいろな制約があ
るため、実用化までに時間がかかりますが、制約の少ない化粧品分
野では、その裾野をどんどん広げていく傾向にあります。
 
特にフェイスケアの分野においては、寝ている間に作用するという
手軽さも受けて、これからのスキンケアの主役になるような勢いで
さまざまな製品が開発され登場しています。
 
実際に、美容液や化粧水といったものは、肌の表面を潤すだけで、
肌のバリア機能でほとんどが皮膚の奥まで入り込むことができず、
表面は潤っているようでも、内側は乾いているというインナードラ
イの改善にはならないものが多かったのですが、溶解性マイクロ二
―ドル技術は、それを可能にしたことで、肌の潤いやハリ感の格段
の違いが一般的にも知られるようになったことが、人気上昇の根底
にあると言えます。
 
　　　　　
 
ただ、溶解性マイクロニードル化粧品というのは、新しいコンセプ
トの化粧品なので、高い期待や注目度とは逆に、ニードル部の安全
性に関する議論も多くあり、バラエティショップなどの一般小売店
ではほとんど見かけることはありませんでした。
 
しかし、伝統的な化粧品店よりフットワークの軽い大手バラエティ
ショップが本格的に取り組む姿勢を見せたことで、この流れは一気
に加速するものと思われます。
 

２．溶解性マイクロニードル化粧品

現在は通販が主体ですが、人気の高いのが、目元や口元のケアとし
てヒアルロン酸を気になるところに直接注入するというものです。
 
成分は加水分解ヒアルロン酸１００％で、目元・口元に不足するの
もヒアルロン酸ということで、まさしくベストマッチングというと
ころかも知れません。
 
　　　　
 
本来はこのヒアルロン酸の針に、有効成分を含ませるので、この針
自体の安全性は確かなものですし、その針の成分がそのまま肌のケ
アに必要な成分そのものということなのですから、どのような疑問
も生まれることはありませんよね。（笑）
 
よく皮膚の奥までというと、長い針を突きさすのではないかと思わ
れるかも知れませんが、肌の表面にある表皮は、わずか０.２ ミリ
の厚さで、更にその表皮の一番外側のバリア機能が働くという角層
では、たった０.０２ ミリしかないんですよね。
 
なので、確かに原理としては、皮膚に針を突きさし、内部で成分が
溶けて浸透するということになりますが、それがわずかに ０.０２
ミリの世界の話なんです。
 
　　　　
 
このような図を目にすることがあると思いますが、この厚さが０.２
ミリということなんです。
 
実際に使ってみた感じでは、よほど敏感な肌の人でなければ、正直、
針の付いていない絆創膏とほとんど変わらないというレベルです。
 
ただし、目元・口元の翌朝の感じはハッキリ違いますよ。
 
まだ、ドラッグストアなどでは買えませんが、試してみたいという
人はこちらの製品がおすすめです。
 
今まで、一生懸命やってたスキンケアって何だったんだろう？と考
えてしまうほど手放せなくなってしまう次世代のスキンケア化粧品
です。