保湿で乾燥シワは消せない
乾燥小じわは、肌の水分の不足が原因であることは間違いではありませんが、水分を補給
すれば小じわが消えるかというと、それほど単純なものでもありません。
もちろん保湿ケアをすることで、一時的に消えたように見えますが、それは小じわが消え
たのではなく、消えたように見えているだけで、乾けばまた元通りシワが出現します。ち
ょうど長時間の入浴で指の先がふっくらとふやけて見えるのと同じ原理で、角質と角質の
間に水分が入り込んで膨らんだ状態にあるというだけのことで、当然、時間の経過ととも
に元に戻ってしまいます。
つまり、これと同じ原理で、多くの水分を肌に送り込むことができる美容液が、小じわ対
策として人気がある商品ということになるのです。もちろん、同じように時間が経過すれ
ば元通りに戻るということも容易に理解できますよね。
このように、本来小じわ対策として考えられている保湿というのは、根本的な小じわ解消
にはあまり意味がないのです。とは言っても、数時間単位の「とりあえずの乾燥小じわ対
策」として目立たなくするだけなら、この種の保湿でも十分な意味があります。
では、本当の乾燥小じわ対策とはどうするのかと言うと、まず本当の小じわの原因を知る
必要があります。本当の乾燥の原因とは角質細胞が乾燥することで縮んでしまった状態な
のです。なので、美容液で保湿してもそれは角質細胞に浸透することはできませんが、角
質層の隙間を埋めて一時的に角質層を持ち上げている状態にすることでシワが消えたよう
に見せることができているのです。しかし、根本的に角質細胞はそのままの状態なので、
水分がなくなればまた元通りになってしまうということです。
風船を膨らませて空の風呂にぎっしり詰めておくと、時間とともに空気が抜けて凹みがで
きてしまいます。これがシワで、そこへ水を入れると風船は持ち上げられて上昇します。
これが保湿した状態です。しかし、風船の中に水が入って膨らんだ訳ではないので、水が
抜けるとまた元通りに凹んでしまいます。このような保湿作業が、一般的に信じられてい
る乾燥小じわ対策なのです。
シミも小じわも基本は同じ
シミはどうしてできるかというと、紫外線によるメラニン色素の沈着が原因ということは
広く知られていて、それを解消する方法は「肌のターンオーバー」を正常化すると言われ
ていますね。
実は、小じわの原因になっている角質細胞は、一度縮んでしまうと復元することはできま
せん。つまり、新しい細胞と入れ替えるしか方法がないのです。そしてその入れ替える方
法が肌のターンオーバーということになるのです。
つまり、基本的な改善方法は同じということなんですね。しかし、ただターンオーバーを
正常にするだけではまだ少し問題があります。表皮細胞が誕生して約２週間で角質細胞に
変化することになるのですが、その間に元通りのふくよかな細胞になるかどうかが決まる
ことになります。そこで、ハリと潤いを与える成分や、シミを抑える成分も補充してあげ
ることが根本的な乾燥小じわ・シミ対策ということになるのです。
そこのところをしっかり理解している人に愛用されて、世界モンドセレクションで１０年
以上連続の最高金賞を受賞し続けているスキンクリームがありますので、乾燥小じわは美
容液では無理とわかった人には、ぜひトライしてみていただきたいと思います。
ごまかしの化粧品ではなく、本質的なスキンケア製品であることの１つの証として、スキ
ンケアが必要な女性だけではなく、男性にもＯＫとされています。
