口の中の悪玉菌とは
口臭を気にしている人なら、その原因の大半は「虫歯」「歯周病」「舌苔」などによるも
のということを知っていると思いますが、実は、それらの原因を作り出す原因があって、
それが「悪玉菌」というものなのだそうです。
悪玉菌や善玉菌という言葉を知らない人はいないというほど身近で日常的に使われていま
すが、その意味は「善玉菌は体に良い影響を与える菌」「悪玉菌は体に悪い影響を与える
菌」という程度ではないでしょうか?
よくご存じの腸内細菌では、悪玉菌とは腐敗産物などの体に悪い物質を作り出し、腸内の
腐敗を進め、便秘や下痢などの原因になったり、炎症を起こしたり、発がん性物質を作る
こともある菌。一方の善玉菌は、ビタミンや酢酸など体に良い物質を作り出し、悪玉菌を
抑え、腸の運動を活発にし、便秘や下痢を改善したり、抵抗力を高めてくれる菌というこ
とで、悪玉菌としては病原性大腸菌や黄色ブドウ球菌、善玉菌としてはビフィズス菌やフ
ェ-カリス菌などの乳酸菌が有名です。
では、口臭の原因となる口の中の悪玉菌とは何なのかということになるのですが、もうす
でに聞いたことがある人も多いと思いますが、「嫌気性菌」という生まれつき持っている
細菌で、私たちの口の中には700種類もの菌がいると言われています。
この菌の特徴は「酸素がなくなると元気になり、酸素が十分だと活動できない」という性
質を持っていると言われています。
つまり、誰でも条件が整えば、「口臭」や「虫歯」「歯周病」になるということでもあり、
その条件を整えさせないようにしているのが善玉菌ということなのです。
単純に考えれば、口の中をまるごと消毒してしまえばすべて解決するようにも思いますが、
それでは善玉菌も死滅してしまいますし、すぐにまた口内に別の細菌が住み着くようにな
るので意味がなく、それどころか免疫力も低下するので悪玉菌のパワーがさらにアップし
てしまうことになるのです。
口の中の善玉菌とは
口臭の原因になるのが「嫌気性菌」ということなら、それを抑える善玉菌が気になります
よね。実は、これもおなじみの乳酸菌なのですが、乳酸菌にもさまざまな種類があり、口
内環境を整えるのは「WB21乳酸菌」と言われています。
つまり、口臭も口臭の原因になる歯周病も、最終的には細菌同士の戦いで決まることにな
りますので、口の中の善玉菌を増やすことと、悪玉菌を活動させない条件を作ることです。
乳酸菌はサプリメントなどでも摂取できますので特に問題ありませんが、悪玉菌を活性化
させないためにはどうすればいいのでしょうか?意外にも、これもそれほど難しいことで
はないのです。
私たちの体に備わっている天然の消毒液である「唾液」がその役割を果たしているのです。
唾液は「洗浄作用」「抗菌作用」「中和作用」を兼ね備え、酸素を十分に提供する嫌気性
菌にとっては天敵のような存在です。口臭のきついのは「口が乾いている状態」のときで
あることは何となくわかりますよね。
ある意味、唾液をコントロールできれば、口臭も虫歯も歯周病も防げてしまうと言っても
いいほどなんです。では、その唾液をコントロールをできるかと言えば無理ですが、口臭
を防ぐ程度なら、生活習慣の乱れを正し、ストレスを解消し、規則正しい食生活といった
健康的な生活をしていれば、必要な唾液は分泌されていますので、それほど気にすること
でもありません。その間にサプリメントなどで善玉菌を増やすようにすれば、口臭や歯周
病はそれほど神経質になるような問題でもないのです。
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