体が冷える原因は３つ
一般的な冷えの調査では、女性の約７割、男性の約４割が「冷え」に悩んでい
るといいます。そして、最近の生活環境の変化で、冷えは夏でも解消されるこ
とがなく、いわば年中体の冷えている人が増えているということになります。
では、その「冷え」の原因は何かというと、大きく分けて３つあります。その
１つは、体内で熱が作りにくくなっていることにあります。
私達が食物などから摂取する１日のエネルギーの約７割が基礎代謝に使われて
いるのはよく知られていますが、その中でも筋肉が全体の約４割を消費してい
ると言われています。つまり熱を作ることに使われている訳です。
ところが運動不足やダイエットなどで筋肉量が減少すると、体の熱量も不足す
ることになります。もともと筋肉量の少ない女性に「冷え」を感じる人が多い
のはこのためです。
２つ目は、作られた熱が全身に行き渡らない場合です。これには、もともと貧
血などにより血流が悪い人もいますが、一般的に最も大きな原因が現代社会の
生活環境です。つまり、エアコン、ストレスなどによる自律神経の乱れによる
血行不良、食べ過ぎ、高脂肪、糖質食品等の摂り過ぎによる血流の悪化などに
よるところが大きいのです。
３つ目は、放熱しやすい状態を作る傾向にあることです。美容や健康のために
水分を補給することが推奨されていて「１日２リットルの水分補給」をすすめ
ているところもありますが、これは汗をかいたり、排尿したりで水分が体内か
ら順調に排出されている場合のことで、冷えを感じるような血流の悪い人は、
汗をかくことも少なく、水分が体内に滞っていることが多いのですが、その上
に、更に水分を補給すれば、体が冷えるのは当然のことですよね。
冬には、足のつま先や手の指先が冷えるという人が多いですが、それは他の部
分より感じやすいというだけで、実は体のほとんどの部分が冷えているのです。
日常生活で出来る冷え対策
原因がわかれば、対策もそれほど難しいことではありませんよね。貧血による
血行不良の場合は、いずれにしても貧血の改善が必要になりますが、それ以外
の場合はウォ―キングやストレッチなど、いわゆる健康のために良いと言われ
ているようなことをやるだけで、冷え対策にも健康促進にもつながります。
また、血流の妨げになるような下着や足を締め付けるブーツなどはできるだけ
避けるようにし、逆に血行を促進する入浴や質の高い睡眠を心がけることです。
食事と言えば食材で、ニンジン、豆類、にんにく、肉などの「陽性食品」を摂
ることが推奨されていて、もちろんそれも大切なことではありますが、それ以
上に体温以上のものを食べるということがポイントです。
特に、夏場に体が冷えると感じている人は、体を冷やす食べ物を冷たくして食
べる傾向にありますので、その辺のところを見直すだけでもかなり違いが出て
きます。
健康と美容に良いからと、キュウリやトマト、レタスなどの「野菜サラダ」ば
かり食べている人は体が温まりません。食材のひとつひとつを覚えるのは無理
としても、だいたいの傾向を覚えておくと便利です。
もちろん例外もありますが、一般的に「地下で成長する根菜類」「色の濃い食
べもの」「寒い地域で育つ果物」などに陽性食品が多く、体を温めるのに役立
つと言われています。
逆に、地上で育つ葉物野菜や南方産の果物、色の薄い食品などは陰性食品が多
く、体を冷やすと言われています。
これらのことに注意して生活するだけでも、かなり冷えは改善されると思いま
すが、自信のない人にはオールインワンのサプリメントもあります。
貧血による血流が気になる人には、バッチリの内容になっていますので、特に
おすすめできます。
