１．見る力に必要なもの
目に良いという機能性表示食品にルテインとゼアキサンチンという
言葉を最近よく目にするようになりました。
その効能とは、目の黄斑色素の量を保ち、コントラスト速度の改善、
ブルーライトなどの光刺激から目を守ることで、目の調子を整える
ことと届けられています。
これらの成分は、ホウレン草などの濃い緑黄色野菜などに多く含ま
れるカロテノイド色素のことで、体内で合成することのできない成
分なので食事やサプリメントで摂取する必要のあるものです。
で、その役割は、色相環状で反対の色（補色）を吸収して目を守る
ということになるのですが、ルテインもゼアキサンチンも赤味のあ
る色なので、その反対色のブルーライトなどのブルー系ということ
になります。どうして同じものが２種類も必要なのかという疑問も
起こりますが、それぞれの光を吸収する波長の違いで、共に同じ目
的のための補完効果があるのです。
つまり、黄斑色素としてブルーライトを吸収し、更には活性酸素が
発生しやすい場所に存在することで、活性酸素も除去して抗酸化に
も効果を発揮することで視細胞を守っていることになります。
２．平均摂取量と必要量
日本の機能性表示食品というレベルでは。機能性は健常者を対象に
した臨床試験結果なので、それは本当に目に疾患をもつ人のレベル
になるとどうなるという根拠は明らかではありません。
しかし、眼科医からも高い支持を受けるこれらの成分は、アメリカ
の大規模臨床試験で重度の加齢黄斑変性の進行リスクが減少するこ
とも実証されています。
そして、その必要量も、ルテイン１０mg、ゼアキサンチン２mgと
出ているのです。ところが日本人の食事から摂取するこれらの成分
はルテインで 0.002mgから7.82mgという程度で、推奨摂取量に届
いていないというのが現実の数字なので、目の健康を考えるなら、
不足分をサプリメントなどで補う必要があるとされています。
とりわけ、加齢とともに減り続けるこれらの目の成分は、いわゆる
老眼と言わる世代はもちろん、デジタル時代に生きる若者にも必要
不可欠なものと言われているのです。
そのようなニーズに応えるべく、いろいろな会社がルテインやゼア
キサンチンのサプリメントを販売しています。実際、どれもそれな
りに効果が期待できそうですが、私ならやはり目のことは目の専門
の会社のものを選ぶのが正解かなと思ってしまいます。
正直、製薬会社が目のサプリメントを出しているとは考えませんで
したが、知ってみれば、それはごく自然なことかもしれません。
点眼液でもサプリメントでも、目を守るという目標は同じだし、即
効性を期待される点眼液に対して、長期戦で臨む目の疾患予防では、
そのアプロ―チの仕方も違っていて当たりまえなんですよね。
さすがに製薬会社だけあって、「ルテイン・ゼアキサンチン」とい
うサプリメントには、ルテインや、ゼアキサンチンが、目の疲れや
疾患予防、目のコントラスト機能に必要な量がしっかり収まってい
ました。
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