1.首こりが原因の諸症状
首コリとは、首の後ろで頭部を支えている筋肉群が過度な緊張状態になって、首に違和感
が生じている状態のことを言います。違和感としては、硬い・重い・張っている・倦怠感
などさまざまに表現されていますが、その違和感も強くなり過ぎると、頭痛やめまい、吐
き気、首筋の痛みなどの症状が出るようになります。

首こりが起きる原因としては、交通事故による「むち打ち症」などのダメージによる頚椎
の損傷、長時間のパソコンやスマホ操作での不良な姿勢などによる首への負担、加齢にと
もなう「頚椎の変形」、精神的なストレスなどとされています。
ここまでの首こりの原因と症状については、何となく理解できている人が多いと思います
が、もう1つ、首のこりが原因で起こる症状に自律神経失調症があります。首の中を通る
神経や血管にも影響を与えることで、自律神経失調症の症状が出やすくなるというのです。
自律神経失調症と言えば一度は聞いたことがあると思いますが、医療機関で検査を受けて
も異常が見当たらないのに、動悸、吐き気、異常な発汗、倦怠感、パニック症候群などを
代表とするさまざまな不調が全身に現れる「不定愁訴」と言われる症状のことです。ただ
し、この自律神経失調症と首のこりの関係は、まだ解明されている訳ではありませんが、
首こりを解消すると、自律神経失調症の諸症状の多くが回復していると言われています。
2.首こりを解消する方法
首や肩のこりと言えば、すぐに思いつくのがマッサージだろうと思いますが、実はマッサ
ージを受けると、その刺激に反応して脳から痛みを感じにくくする物質が分泌されます。
すると、一時的に痛みやこりが改善されたような感じになりますが、その物質がなくなっ
ていく(数時間後)と、また元通りの状態になるだけではなく、強く揉みすぎると首や肩
の筋肉に炎症を起こして悪化させてしまうこともあります。つまり、マッサージは首こり
の根本的な解決にはならないということを覚えておきましょう。
また、首のこりに湿布という話もよく耳にしますが、その内容の多くは「冷やす」のが良
いか「温める」方が良いかということです。実は、これもあまりおすすめできません。そ
れは、首こりは冷やしても温めてもあまり効果がないことが多く、むしろ過度に刺激する
ことで余計に過敏になってしまう傾向があるのです。

では、どうすれば良いのかということですが、もっとも簡単な方法は「自分に合った枕」
を見つけることです。最近は、さまざまな研究の結果とかで、頭の部分がへこんでいたり、
首の部分が出っ張っていたりするタイプのものが売られていますが、実はこれもあまりお
すすめできません。まずは、寝て、頭を乗せた状態で、左右にゴロゴロと寝返りをうてる
状態のものが良いのです。私はこちらの「そば殻まくら」を使っていますが、これはなか
なかおすすめです。
近年はネックロールという首を伸ばす器具も売られていますが、私の使っているそば殻ま
くらを首の下に当てると、バッチリと首筋を伸ばせますので、これ1つで十分です。
もちろん、それ以外にも、パソコンやスマホの使用の時間や姿勢、ストレスの解消など、
首のこりに関係しているようなところを意識して改善していくことも必要です。また、首
への負担を減らす方法として、首より下の胸椎や腰椎を柔らかくするような運動が効果的
です。そして、頚椎(首)や胸椎、腰椎など、いくつもの骨が連なっている部位の運動は
「ゆっくり」と行うことが大切です。