1.高血圧は下げるべきか
私たちの体は本当によく出来ていて、必要なときに必要な分だけ変化するようになっています。血圧もその1つで、加齢とともに血管は老化し弾力を失うようになってきます。す
ると、より強い力で血液を送り出さないと、体に必要な血液が十分に届かなくなります。
つまり、血圧が高くならなければならないという理由で、自然と高血圧になるようにでき
ているのです。

どれくらい高くなると良いのかという目標値が、以前の日本で使われていた「年齢+90」
というところで、その数値が絶対的ということではありませんが、少しくらい血圧が高く
ても病気というほどのことでもないという意味です。
現在の血圧の基準では、60代では6割以上、70代では7割以上が高血圧ということに
なりますが、高齢になれば血圧が高くなるのが自然の姿で、それも老化現象の一環なので
す。なので、人間本来の寿命を全うするためには、自然の原理に従った生き方をする必要
があり、人間が勝手に決めた血圧の基準に従って薬で無理やり下げる必要もないのです。
そのための指標となるのが最高血圧「年齢+90」ということです。
高齢者対象のある調査では、80歳以上の高齢者の最高血圧が180mmHgを越える人が
もっとも長寿だったと言われています。もちろんそれが血圧は高い方が良いということに
はなりませんが、少なくとも、現在の日本の医学界が定める高血圧の基準に従って、降圧
剤を飲み続けなければ「長生きできない」という理屈とは合っていないことになります。
2.高血圧を心配する人に
高血圧におすすめの内容とされているのが生活習慣の改善で、減塩、運動、肥満解消、カリウム摂取、降圧剤といったものです。一見、簡単なことのようですが、自分で食事を作
っている高齢者は少ないですし、足腰が弱っている人も多く、肥満解消や運動もそれほど
容易なことではありません。

また、高血圧と診断された人の多くがまず取り組むのが「減塩」だろうと思いますが、実
は、減塩してもあまり血圧とは関係ありません。それより、精製塩や食卓塩といった人工
的な塩ではなく、天然(自然)塩を使うことをおすすめします。すべてとは言いませんが、
塩にまつわる常識は迷信的なものが多く、ほとんどのものはエビデンスの薄弱な話です。
「塩は体に悪い」「血圧を下げるには減塩」といった言葉も参考程度に心に留めておけば
良いのかなと思います。
では、高血圧はどう対処すれば良いのかということですが、前述の最高血圧「年齢+90」
を基準に考えて、あまり神経質にならないことです。そして「腹八分目」「こまめな水分
補給」を中心に「脂質」の多い食べ物、「添加物」の多いインスタント食品やレトルト食
品などを控えることです。まだ自由に動ける人は「軽い運動」も取り入れると効果的です。
若いうちから高血圧という場合は、一度検査を受けてみることをおすすめしますが、血圧
は加齢とともに高くなるのが自然ですので、特に高齢者が最高血圧150程度で降圧剤を
服用するというのは賛成できません。
に基礎代謝も低下しますので、食事量を減らし(腹八分目)、できればウォーキングなど
の軽い運動も取り入れましょう。塩に関しては、多少高価ですが天然(自然)塩がおすす
めです。