鼻血が出る原因と正しい鼻血の止め方・間違った止め方

鼻血が出る原因と正しい鼻血の止め方・間違った止め方

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1.鼻血の原因と病気の関係

鼻血は、子供から高齢者に至るまで誰でも経験する可能性があります。しかし、それぞれ
の年代によって、その原因や感じ方も多少違うかも知れません。ただ、共通している原因
としてもっとも多いのが、鼻をほじるなどの「外傷」、空気の乾燥などによる「粘膜の乾
燥・障害」によるものと言われています。さらに、高齢者の場合は「鎮痛剤」や血液をサ
ラサラにする薬「ワーファリンなど」が多少は影響することもあるようです。

中高年になると、体に少しでも不安があると、すぐに病気と結びつけたくなるもので、日
頃から高血圧を気にしている人なら、少し多めに鼻血が出るとかなり心が乱れるのではな
いかと思います。しかし、鼻血は普通は静脈から出るものですので、動脈の圧を計測する
血圧とは直接的な関係はないとされています。ただ、鼻血の出る静脈(毛細血管)がもろ
くなる原因の1つに高血圧という項目もありますので、間接的には多少は影響しているこ
ともあるかも知れません。

結論的には、外傷や乾燥による鼻血は誰にでも出るもので、特に気にするようなものでも
ないということになりますが、たまに、遺伝性末梢血管拡張症(オスラー病)を有する人
がいて、ちょっとしたストレスなどでも鼻血が出る人がいます。オスラー病の症状は、頻
繁に出る鼻血やその他の出血が中心ですが、その根底にあるのは「毛細血管が弱い体質」
です。ストレスやカフェイン、チョコレート、アルコールなどの過剰摂取で鼻血が出ると
いう話を聞いたことがあるかも知れませんが、それらはオスラー病の人には当てはまりま
すが、一般的に健康な人にはあまり関係のない話ということのようです。

ただし、体のどこかに「あざ」が現れている、正しく止血していても40分以上止まらな
い、口や耳など鼻以外の部分からも出血が見られるような場合は、すぐに病院へ行くよう
にして下さい。

2.正しい鼻血の止め方とは

鼻血が出た時には「上を向く」「首を冷やす」といったアドバイスを受けたことがあるか
も知れませんが、実はこれらは正しい止血法ではありません。鼻血が出ているときに上を
向くと、血液は気道や食道に向かいます。つまり、ダラダラと流れて行き、胸やけがした
り気持ち悪くなったりしますし、血が1か所に集まりません。血液は集まることで固まる
という性質を活かせなくなるのです。なので、むしろ「下を向き、血液を集める」気持ち
で対処すべきです。

次に、血液のもう1つの性質は「体温が下がると血液の凝固機能が低下(血がとまりにく
くなる)する」ということです。なので、鼻血が出たら首の後ろを冷やすといった行為は
むしろ血が止まりにくくなるということになります。

 

では、正しい止血法とはどうするのかというと、まずは「落ち着くこと」です。そして、
少しうつむき気味に出血している側の鼻(小鼻)を「20分間圧迫し続ける」ことで、た
いていの場合は止まります。それでもダメなら、もう一度(20分間)トライしてみて下
さい。20分間は長く、途中で気になって手を放して様子を見たがる人もいますが、最初
の20分で終わらせるという強い気持ちを持ち続けて下さい。

鼻に詰め物をするのはどうかという人もいますが、実際に病院でもパッキングと言って鼻
に詰め物をしていますので、それ自体は悪いことでもありません。ただ、ティッシュなど
その辺にある適当なもので間に合わせるというのは関心しません。よく鼻血が出る人で詰
め物をすることに慣れいる人は「鼻ぽん」という専用の詰め物を用意しておくとよいかも
知れません

止血後は、入浴や運動など血行が良くなるようなことは控えるようにします。そして、出
血部位も完全に治る(かさぶたがなくなる)まで、意識して触れないようにしましょう。

また、20分間止血を2回(40分間)行っても止血できない場合は、迷わず救急車を呼
ぶという判断で良いかと思います。特に高齢者の場合は緊急を要する場合があります。





 

 

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