認知症の予防は良い生活習慣を身につけることから始める

認知症の予防は良い生活習慣を身につけることから始める

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1.認知機能が低下するとは

正常に発達した認知機能が脳の障害によって低下し続け、日常生活に支障が出るようにな
った状態を認知症と言います。つまり、認知症は病名ではなく「状態」を示す言葉です。
また、この場合の認知機能の低下とは、脳の老化による「物忘れ」とは違います。簡単に
言えば、老化による物忘れは「忘れたことを覚えている」、認知症は「忘れたことを忘れ
ている」ということです。

             

人間の記憶は、体験したことを「覚える」「保持する」「思い出す」というステップでな
りたっていて、物忘れは「思い出す」という機能が衰えることですが、認知症の場合は「
覚える」という機能が衰えるため、体験したこと自体を忘れてしまう(覚えていない)の
です。なので、物忘れは何かのヒントで思い出しますが、認知症の場合はヒントを与えて
も思い出すことができない(記憶にない)のです。

認知症の症状としては「物忘れ(記憶障害)」の他にも、これまで出来ていたことができ
なくなる「遂行機能障害」、言葉や認識力の低下「認知機能障害」、不安・幻覚・妄想・
うつ・興奮・暴言・暴力・徘徊などの「行動・心理症状」なども見られるようになります。

認知症の原因となる病気はいろいろありますが、認知症全体の6割以上と言われているの
が「アルツハイマー病」です。これは、脳にアミロイドβ とタウと呼ばれるタンパク質が
たまることで、脳の神経細胞が障害を受けて、数が減少していく(変性)ことで発症する
と言われています。高齢者に多く見られるアルツハイマー病は、遺伝的な素因に生活習慣
(病)などが複合的に関係して発症するものと考えられています。

2.日常生活で認知症の予防

高齢化社会になるに従って、認知症になる高齢者が増えていて、2025年には65歳以
上の約2割の人が認知症を患うと推定されています。しかし、現状ではハッキリとした原
因も解明されておらず、根本的な治療法もないというのが正直なところですので、現時点
では「予防」することしか選択肢はありません。

認知症の予防と言うと、何か難しいと思うかも知れませんが、まずは「生活習慣」を見直
してみることです。もちろん生活習慣に自信のある人はそのまま継続するだけですが、現
在、生活習慣病(糖尿病など)を指摘されているような人は、まずは生活習慣を見直す必
要があります。

その一環として重要なのが「食事」で、偏った食事は生活習慣病になりやすいとも言われ
ていますので、ビタミン・ミネラル・タンパク質など栄養バランスを考えた食生活をめざ
すようにすることです。ちょっと不安かなと思う人はサプリメントなども上手に活用しま
しょう。

             

次に、これも普通によく取り上げられているウォーキングなどの軽い運動をすることです。
生活習慣病リスクを低下させるだけではなく、全身の血流が良くなるため脳も活性化され
ます。余裕があれば、周囲の風景を見ながら「詩を詠む」「簡単な計算をする」といった
こともプラスすることで脳の活性度がアップすると言われています。

そして、読書、音楽鑑賞、旅行、ガーデニング、手芸、将棋など、脳の多くの機能を使う
ような趣味や活動に取り組みましょう。もちろん、家族や友人などとのコミュニケーショ
ンの機会がある人は、日常的に人とのかかわりを持つことや、電話などによる手段も今で
は無料で使える機能もありますので、十分に活用してコミュニケーションを充実させるよ
うにしましょう。

普通に生活するだけのことですが、特に自分に不足している部分があるとすれば、そこを
中心に強化しながら生活するだけでも十分な認知症予防になりますので、今から始めてみ
ましょう。



 

 

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