歩く速度が遅くなったら認知機能低下の疑いも、改善法は?

歩く速度が遅くなったら認知機能低下の疑いも、改善法は?

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1.歩く速度と認知機能

最近、歩幅が狭い人ほど認知症になりやすく、歩幅の狭い人は3倍以上も認知機能が低下
しているというショッキングな研究報告が出されました。気になりますね。

では、普通の歩幅とはどのくらいかと言うと、だいたい65cmなのだそうです。測定方
法は、足のかかとからもう一方の足のかかとまでの距離ということになります。道路の横
断歩道に引かれている白線の幅が45cmと言われていますので、白線を踏まずに越えて
渡ることができれば、足の大きさがプラスされますので、65cm以上あるということに
なります。自分の歩幅を知っておくことは、大雑把な長さを測る目安にもなりますので、
まだ測定したことのない人は、ぜひ一度測ってみて下さい。

           

歩幅と認知症の関係は、まずは脳に病変がある場合です。よく知られているのが脳梗塞に
よる血管のつまりですが、症状例とされる「片麻痺」「言語障害」などは大きな血管が詰
まった場合のことで、小さな血管が詰まる(小梗塞)の場合は1つぐらいでは何の症状も
でないのが普通です。しかし、多発すれば「歩行障害」が出るようになります。その症状
はパーキンソン病と似ていますので「血管性パーキンソン症候群」と呼ばれます。

そしてもう1つは、筋力の低下による身体バランスの崩れです。筋力が衰え歩幅が狭くな
ると、身体バランスが崩れて運動機能が低下します。脳と何の関係もないように思えます
が、実は、体の働きは脳の情報処理によるもので、体の情報処理が減る(歩幅狭くなる)
と脳の情報処理も減る(廃用)ことになるのです。その代表的な例が、転倒して骨折した
ことを機に認知症を発症するというものです。筋力が衰えて歩幅が狭くなり、体のバラン
スが悪くなることで転倒しやすく、療養中に認知症も進行するということです。

2.歩く速度の回復方法

歩幅は急に狭くなったのではなく、いつのまにか狭くなっていたというケースが多いです
が、これは少しずつ筋力や柔軟性が低下して起こる症状だからです。なので、歩幅を復活
させるにも、ある程度の期間と計画性が必要です。

歩幅を広げるには、股関節・膝関節・足関節などの関節に柔軟性を持たせ、それらの関節
をつないでいる筋肉にも、筋力・柔軟性をアップさせる必要があります。下半身の状態が
整って歩幅を広げることができても、大幹の筋力が弱いとバランスが悪くなり早く歩くこ
とができませんので、大幹の筋肉も徐々に鍛えて行く必要があります。

              

体の全体的なバランスは小脳の管轄ですので、同時に小脳も鍛えるようにすることで、普
通に歩けるようになるのです。つまり、柔軟性・筋力・バランスが同時に鍛えられること
が望ましいのです。ウォーキングやバランス体操などの組み合わせで鍛えることも可能で
すが、できれば室内で自由にやりたいという人にはエクサマットがおすすめです。とは言
っても、ある程度自信がついてきたら、外に出て歩くことが必要です。ウインドウに映る
自分の歩く姿を見て、違和感を感じなくなれば、あとは逆戻りしないように、実生活でも
少しずつでもトレーニングを継続するようにしましょう。

認知症と歩幅の関係は、年齢にかかわらず歩幅の狭い状態で歩いている人ほど、年を重ね
ることで認知症発症リスクが高くなると言われていますので、気が付いた今がチャンスで
す。認知症予防のためには歩幅を広く歩く習慣をつけましょう。


 

 

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