認知症とイチョウの葉
イチョウの葉と言えば、秋にはその黄色い落ち葉で歩道を埋めつくし、周辺の人には厄介
なゴミの一種とも言えるかも知れませんが、ヨーロッパを中心に脳血管障害に効果がある
と認められ、その有効成分は医薬品として認可されているのです。
何がそんなに良いのか気になりますよね。イチョウの主成分はフラボノイドとギンコライ
ドです。フラボノイドは活性酸素を取り除いて老化を抑制する働きがある成分として知ら
れていますが、血管を拡張して血流を促進する働きもあり、血液・血管系のさまざまな病
気を予防する効果が期待できると言われています。
認知症とは、脳の血栓や末梢血管における血流の停滞が原因で起こる脳血管障害の一種で
あるとされていますので、まさにドンピシャの働きをする訳ですね。さらに、イチョウの
葉のオリジナル成分であるギンコライドにも血管拡張作用や血栓溶解作用があると言われ
ていますので、認知症やボケ予防など、脳障害全般の防止に心強い味方であるだけではな
く、高血圧や動脈硬化の予防にもつながりますので、肩こりや頭痛の解消、アンチエイジ
ング効果も期待できることになります。
ただ、残念なことに、イチョウ葉の輸出先であるヨーロッパでは医薬品として認めらてい
るのに、イチョウの本家である日本では未だ医薬品として認定されていないということで、
その効能や効果については、日本では語られることはありません。
とは言うものの、日本においても、健康について真剣に考えている人たちや、認知症の心
配をしている人たちの間では、もうすでに常識と言われるほど普通に捉えられています。
イチョウ葉の摂取方法
イチョウ葉は医薬品ではありませんので、特に効能・効果や用法・用量などが規定されて
いる訳ではなく、食品の１つとして自由に摂取することができます。効果も弊害もすべて
自分の判断に委ねられています。
不安になりましたか？ でも、ご安心下さい。医薬品として認可されていませんので、認
知症に効果があるとは言えませんが、食品として禁止されている訳でもありませんので、
摂取して有害であるということでもありません。
摂取方法としてもっとも一般的なのが「イチョウ葉茶」として飲むことです。ただ、銀杏
は大量に食べると中毒症状を起こすと言われていて、生命にかかわるようなものでもあり
ませんが、頭痛や下痢症状を引き起こすのは事実のようですので、イチョウ葉茶も飲み過
ぎると同様の問題があります。
しかし、市販されているイチョウ葉茶は、日本健康・栄養食品協会の規定により製造・販
売されていますので、問題になるギンコール酸の含有量もちゃんと計算されていて、普通
に飲む限り、特に問題になることもありません。
なので、いくら周辺にたくさんイチョウの葉が落ちてても、自作のイチョウ葉茶ではなく、
イチョウ葉茶として売られているものを飲むようにして下さい。お茶ですから、それほど
高価なものでもありません。
飲むタイミングも、特にいつというものでもありませんが、ヨーロッパでは薬効が認めら
れているというだけあって、食事の味を引き立てるタイプのものでもありません。いわゆ
る健康のために飲むお茶です。
ちなみに、認知症・記憶力低下・脳梗塞・痴呆症・アルツハイマー・肩こり・頭痛・動脈
硬化・アレルギー・老化が気になる人に向いていると言われています。
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