加齢性難聴による耳鳴りの症状と苦痛を軽減する方法

加齢性難聴による耳鳴りの症状と苦痛を軽減する方法

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1.加齢性難聴と耳鳴り

実際に音がしていないのに不快な音が聞こえることを耳鳴りと言いますが、実は、耳鳴り
のある人の約9割が難聴であると言われています。高齢者に耳鳴りが多いと言われる所以
ですね。

難聴とは、外部の音を伝える仕組みに異常が生じ、これまで聞こえていた音が聞こえにく
くなる症状です。外部からの音を伝える仕組みとは、耳に入った音の振動が、内耳にある
蝸牛という器官で電気信号に変えられて、脳へ送ることにより音と認識する流れです。

           

この音の振動を信号に変えているのが、蝸牛の内側にある有毛細胞なのですが、加齢によ
って減少してしまうことで、少しずつ音が聞き取りにくくなる状態が加齢性難聴と言われ
るものです。特別なことがない限り、この症状は少しずつ進行していきますので、日常生
活に支障が出るようになるまで気付かないことが多いのです。

むしろ、耳鳴りやめまいなどの症状で診察を受けて難聴であることを知る人が多いとも言
われていますが、難聴と耳鳴りはどのように関係しているのかというと、外部から脳へ届
けられる音が不足すると、脳は動揺して不足分を補おうとします。つまり、本来存在しな
い音を脳が勝手に作りだそうとするのです。その架空の音が耳鳴りで、キーンとかブーン
という不快な音が聞こえることになるのです。

一般的には、加齢性難聴が増えてくるのは65歳くらいからと言われていますが、日常的
に騒音にさらされるような環境で生活していたり、糖尿病などの生活習慣病を患うことで
更に、進行状態が加速する傾向にあるようです。

2.耳鳴りを軽減する方法

加齢性と名の付くものは、老化現象ということですので、完全に治すことは難しいという
のが一般的な見解です。では、どうすることも出来ないのかと言うと、ある程度は軽減す
ることは可能であると言われています。

             

例えば、エアコンや時計の音が気になって仕方ないといった経験は誰にでもあると思いま
すが、他のことに意識が向かうことで聞こえなくなります。これを意図的にやるのが音響
療法と言われるもので、ラジオや他の音を流すことで、脳の注意を耳鳴りからそらすよう
に仕向けるのです。

また、補聴器で不足する音を補うとという方法も、一般的にはよく使われる有効な方法で
すが、これは音の不足を補うことで脳の動揺を鎮める効果を期待するものです。

更に、耳の機能を向上させるビタミン製剤や漢方薬、抗不安薬などを用いることも有効な
方法とされています。

高齢になると、多くの人に難聴や耳鳴りの症状が現れるようになりますが、その仕組みを
正しく知って、考え方を少し変えてみることで、あまり苦痛ではなくなったという人も多
いと言われています。つまり、耳鳴りを強く意識しているか、あまり意識していないかで、
症状の感じ方も違ってくるということなのです。

そして、耳鳴りを強く意識する人に多い特徴は、ストレスをためやすい、睡眠時間などの
生活が不規則、運動不足による血行不良といったことが重なることが多いようです。

耳鳴りが気になる人は、まずは生活習慣を見直し、音響療法や漢方薬などを取り入れて、
できるだけ耳鳴りや不安から意識をそらすことで、かなり悩みは軽減されます。加齢によ
る難聴や耳鳴りは、現時点では完治させる方法はありませんので、ある程度は仕方ないと
いう割り切りの気持ちも大切です。


 

 

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