肌トラブルの原因とは

いつまでも美肌でいたいと思うのは誰しも同じで、スキンケアもそれぞれが自
分に合った方法でやっていると思いますが、現代は化粧品に関する情報が多す
ぎて、本当に自分に合った、信頼できる化粧品を選んでいるのかということが
わかっていない人も結構多いのです。
 
美肌をめざすためには、肌の構造や役割を知って、そのトラブルの原因からス
キンケアの目的を探し出すことが大切で、魅力的な言葉が並ぶ情報の海に溺れ
てしまわないことこそが、最も注意しなければならないことなのです。
 
　　　　　　　　　　
 
私達の肌は、表皮、真皮、皮下組織に分かれていて、表皮の一番外側の手で触
ることができる部分が角層で、バリア機能という言葉で知られていますが、外
部の刺激から肌を守ったり、肌の内部の水分が蒸発するのを防ぐ役割を果たし
ています。わずか０.０２mmという厚さに８～１０枚ほどの角層細胞が重なり、
それをつなぎとめているのが細胞間脂質（セラミド）で、ふっくら、もっちり
という肌には欠かせない成分です。
 
真皮を構成しているのは、コラーゲンとエラスチンで、肌の弾力を担当してい
て、その隙間を埋めているのが水分を保つヒアルロン酸なのです。
 
セラミド、エラスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸などの成分は、加齢ととも
に減少していきますので、さまざまな肌のトラブル症状が現れてくることにな
るのです。セラミドが減ると肌は乾燥気味になりますし、コラーゲンやヒアル
ロン酸が減れば肌はしぼんだ感じがします。
 
　　　　　　
 
この物理的な要因にプラスされるのが、肌の新陳代謝（ターンオーバー）です。
ターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わるサイクルのことで、２８日周期
が普通の状態です。
 
ところが、加齢とともにそのスピードが遅くなり、４０代では４０日周期とも
言われていますので、このころになるとシミなどのトラブルに見舞われること
になります。
 
肌トラブルと言われる症状は、だいたいこれらの因子に問題が起こっているの
で、難しい成分名や有名な先生が解説する複雑な説明より、自分に不足してい
るものを、最も効果的に補給できるのはどれかという判断基準で良いのではな
いかと思います。
 

　肌トラブルの対応とは

肌トラブルと言えば、まず問題になるのが「肌の乾燥やカサつき」ですね。
 
通常の健康肌の角層には約３０％の水分が含まれていて、それ以下で乾燥肌と
いう状態になります。で、その水分を維持するのがセラミドなので、保湿ケア
の基本は「セラミド補給」ということになります。
 
　　　　　　　
 
そして、ターンオーバーの乱れによる肌トラブルと言えば、シミという紫外線
による光老化ですね。シミは「老人性色素班」とも呼ばれるように、１度でき
てしまうと消すのが大変なので、できる前の紫外線対策が大切で、ターンオー
バーを促すケアもすることです。
 
最後に、見た目年齢をグンと上げる「シワとたるみ」ですが、これは真皮のコ
ラーゲンの減少が一番の原因です。よくコラーゲンを補給するという化粧水な
どを塗っているのを見ますが、これはほとんど真皮まで届くことはありません。
 
せいぜい、角層の細胞の２～３枚程度が潤っている程度で、気分的には肌の奥
深くまで潤っているように感じますが、それは有り得ません。もし真皮まで浸
透しているとすれば、喜ぶよりむしろ自分のバリア機能がまともに働いている
のかを心配をしなければなりません。
 
このように失われていく成分を補給したり、ターンオーバーの促進をしたりす
るのが一般的な対処法で、自分に最も必要な成分を、最も的確に補給できるこ
とにフォーカスして化粧品選びをすることが大切なのです。
 
　　　　　　　　　　
 
そして、私はもう１つ、それらの肌トラブルを引き起こす原因を減らすケアを
おすすめしています。
 
外側から補給するのが難しい成分を、内側から減らさないようにすることで肌
のトラブルを防ぐということですね。
 
健康に良いということではもう誰でも知っている青汁ですが、そこに抗酸化成
分、美容成分などの自然の成分をふんだんに取り入れた「美容・健康青汁」と
もいうようなすごい青汁もありますので、面倒なことを考えるのが苦手という
人は、一度覗いてみて下さい。